2018 Fiscal Year Annual Research Report
Research on Seawater and Marine Sediment Sampling in Shallow Shore Region by Remotely Steerable Unmanned Battery Boat
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16H02431
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Research Institution | National Institute of Technology, Toyama College |
Principal Investigator |
賞雅 寛而 富山高等専門学校, その他部局等, 校長 (20134851)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
波津久 達也 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (60334554)
山本 桂一郎 富山高等専門学校, その他部局等, 教授 (40321418)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 船舶工学 / 海洋探査 / 制御工学 / 無人海洋探査船 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、世界最高性能の無人電池推進船を開発し、海洋探査機器として、我が国の喫緊の課題である原子力発電所の海水モニタリング及び浅岸域海洋試料採取を行うことである。 平成29年度の無人電池推進船海上試験より、平水状態では推進及び探査の機器類はうまく作動するが、対波浪性の観点から安全な航行及び探査をするには不十分であることが判明した。平成30年度は全く新しい船舶の減揺システムを考案し予備実験を行った結果、これまでにない6成分の減揺が可能になることが明らかになった。 また平成30年度には、毎月の海上試験を行った後に、柏崎原子力発電所において発電所港内での海水モニタリング試験を実施し、「無人電池推進船を用いた世界最高性能(出力、安定性)の海洋探査機器の開発」の達成のための課題点の抽出と解決方法の策定を行った。柏崎原子炉においては、現在東京電力によって実施されている港湾内及び港湾外の漁船・手動計測による定点定期的海水放射能計測と同等のポイントで行い計測値を評価し、無人電池推進船による計測が非常に有用であることを示した。しかしながら定点保持された停船電池推進船への波浪動揺によるサンプリングの困難は、漁船・手動計測と同様であり、小型船舶あるいは洋上浮体の定点保持時の動揺低減方法を施さなければ、広い気象海象条件でのサンプリングに呈さないことが明らかになった。 上記に鑑み、またこれまで用いてきた既存の電池推進船の、船体疲労による劣化が激しいこと及び平水使用のため外洋の使用に適さないことから、平成31年度(令和元年度)は、科研費(30%)及びその他の共同研究費(70%)を用いて新しい船体を建造した。また1年を通しての海象気象に対応した海水モニタリングのためには、対波浪性・位置保持性能のさらなる向上が必要であることから、新しい船減揺・位置保持システムについて開発を継続し、特許出願した。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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