2018 Fiscal Year Annual Research Report
Molecular and cellular basis for dendritic development and maintenance
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16H02504
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
榎本 和生 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (80300953)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨樫 和也 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (40450613)
木瀬 孔明 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任助教 (70769611)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 樹状突起 / 受容領域 / 軸索 / 空間配置 / ショウジョウバエ |
Outline of Annual Research Achievements |
ショウジョウバエ幼虫の感覚ニューロンは、表皮全体を覆うように受用領域を形成する。この現状は、床を覆うタイルに似て見えることからタイリングと呼ばれており、網膜を覆う視神経節細胞も同様のタイリング構造を取ることが知られるが、その分子細胞基盤は長らく不明だった、我々の研究グループは、樹状突起同士が約5マイクロメーターまで接近すると反発運動(互いに旋回運動を起こし、180度逆方向に伸張する)を起こすことを見出し、その分子基盤の解明を行ってきた。加えて近年、感覚ニューロン樹状突起は、腹側の特定表皮(上皮)細胞(sternitesと呼ばれる)からの分泌される位置シグナルWNT5を感知することにより、受容領域の境界を決定していることを発見した。つまり、ショウジョウバエ感覚ニューロンの受容領域は、(1) 樹状突起間に生じる反発運動と(2)位置情報シグナルという2種のメカニズムを併用することにより、固有の受容領域を規定することがわかってきた。さらに今年度は、背側の特定表皮(上皮)細胞からも何らかの位置シグナルが提示されることを見出し、そのシグナルを樹状突起上のGPCR様分子(GPCR1と仮称)が受容するという仮説のもと研究を進めた。GPCR1に対する抗体作製に成功し、抗体染色を行ったところ、感覚ニューロンを含む神経系に強い発現が見られ、樹状突起上にも分布が認められた。GPCR1を感覚ニューロン特異的にノックダウンすると、背側の受容領域が通常よりも肥大することから、このGPCR1が位置シグナルの情報伝達を担う因子であることが示唆された。これに並行して、背側の特定表皮(上皮)細胞から提示される因子群についても検索を行い、神経ペプチド様因子を候補として同定した。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(19 results)