2020 Fiscal Year Annual Research Report
Forest determinant factors and the effects of precipitation shift under global climate changeo in Thailand
Project/Area Number |
16H02708
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
石田 厚 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (60343787)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 智之 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (00414483)
山路 恵子 筑波大学, 生命環境系, 教授 (00420076)
前田 高尚 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エネルギー・環境領域, 主任研究員 (10357981)
吉村 謙一 山形大学, 農学部, 准教授 (20640717)
安立 美奈子 東邦大学, 理学部, 准教授 (40450275)
横沢 正幸 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (80354124)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | タイ / 天然林 / 土壌タイプ / 森林機能 / 温暖化 / 山火事 / 竹 / 土壌呼吸 |
Outline of Annual Research Achievements |
特に2021年度、COVID-19によりタイに渡航することはできなかった。これは研究分担者全ての機関により、タイへの調査渡航禁止によった。この研究はタイにある天然林内に入って調査を行う課題であったため、当初の予定通りとはいかず、途中での研究中断を余儀なくさせられた。しかし既存のデータを用いてデータ解析を進めるとともに、ZOOM等のオンラインを使っての研究成果の議論を進めるとともに、タイ政府に提出する必要がある研究報告書の作成、提出を行った。特に2021年度の時点では、COVID-19の収束によりタイでの研究継続の可能性を残していたが、2022年度もタイへの調査渡航の目処も立たないため、このプロジェクトは終了し、タイ政府へも終了届けを出すに至った。 このタイ政府への報告書では、主に1)タイの3つの異なった森林タイプごとの林冠葉の生理特性の違い、2)乾季に入る山火事による、火災特性、樹木の水分生理や葉のフェノロジー、土壌呼吸速度に与える影響、3)タイの竹の一斉開花、枯死後の過去13年間に渡る竹のクランプやかんの動態特性をまとめた。これらの研究では、タイの土壌タイプと樹木の生理特性、炭素や栄養塩循環機能が密接に結びついていることを示してきた。このことは、温暖化等による気象変動や、人為圧力の増加による山火事頻度の増加は、タイの天然林タイプと環境との密接な関係を崩し、それにより森林衰退を導く可能性が高いことを示す。また人為的森林火災は2回行うことができ、山火事の特性や、特に森林火災が樹木生理や葉のフェノロジーに与える影響においては今まであまり報告もないデータを得ることができた。また特に竹類の13年にわたる長期モニタリングの結果もまとまることができ、貴重なデータになった。
|
Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(10 results)