2018 Fiscal Year Annual Research Report
Natural and cultural history of landscape formation in contact zones between hunter-gatherers and agro-pastoralists in Africa
Project/Area Number |
16H02726
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高田 明 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 准教授 (70378826)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 大治 京都大学, アフリカ地域研究資料センター, 教授 (40242573)
山内 太郎 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (70345049)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 景観 / 狩猟採集民 / 農牧民 / アフリカ / コンタクトゾーン / 自然誌 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,アフリカの代表的な狩猟採集民であるサンやピグミーが,近隣の農牧民とのコンタクトゾーンにおいて,その自然・社会環境とどのように関わってきたのかという問いと,その集合的アイデンティティをどのように構築してきたのかという問いを関連づけながら探究すること,すなわちその景観形成の自然誌を描くことである.そのために,ボツワナ中央部,ナミビア北中部,カメルーン南東部において,見ること,歩くこと,語ることという3つのローカルな活動に関する資料を収集・分析する.さらに,これらを比較考量し,アフリカの狩猟採集民と農牧民との関わりを特徴付けている文化的構造を明らかにする. プロジェクトの3年目となる平成30年度は,まず研究員1名と事務補佐1名を雇用すると共に,研究実施に必要な機器や資料を購入した.また本研究に関するデータについて,海外協力者のいるドイツで集中的な解析を行うとともに,マレーシア,イギリス,イタリア,フランスで関連する発表や研究打ち合わせを行った. 日本国内では,本プロジェクトが主催して設けた「景観形成の自然誌コロキアム」を継続して行った.平成30年度は代表者の本務校で平成30年6月にMattia Fumanti上級講師(セント・アンドリューズ大学),平成30年7月にMaitseo Bolaane准教授とDineo Peke博士課程院生(ボツワナ大学)が本プロジェクトに関連する研究成果の発表を行った.これと並行して,国内外で月に1回程度のデータセッションを行い,分析中の1次資料についての意見交換を行っている.平成30年度はとくに「語ること」に焦点を当て,組織的な分析を行った.これに加えて,本プロジェクトの成果は,研究業績にあげた学術雑誌論文や学術図書の出版,国内外での各種学会・シンポジウム・講演等での発表,および本プロジェクト専用のHPを通じて公開している.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成30年度は,研究員1名と事務補佐1名を採用して研究資料の収集・解析を進めた.研究協力者がボツワナ,ナミビア,カメルーンでのフィールドワークを行い,目的に記した3つのテーマに関連した調査を行った.さらに研究代表者の本務校で7回に渡るデータセッションを行って分析の妥当性を検討すると共に,国内外から研究者を招いて,「景観形成の自然誌コロキアム」を2回開催し,本プロジェクトに関する議論を行った.本報告書に記したように,研究の成果は学術雑誌論文や学術図書,各種学会・シンポジウム・講演等での発表として公表した.また,本プロジェクト専用のHPを通じて,プロジェクトの進行や成果を随時公開している.したがって,本年度の目標として据えた課題はおおむね達成しえた.
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Strategy for Future Research Activity |
プロジェクトの3年目となる平成30年度は,交付額が当初の申請額より37%程度減額されたが,当初予定していた若手研究者の長期派遣を代表者の本務校の教育プロジェクトの資金を活用して行ったり,統計・GISソフトを用いた高解像度衛星画像の解析のために研究協力者のソフト・資料を活用したり,すでに日本に来日している海外の研究協力者に「景観形成の自然誌コロキアム」での発表を依頼したりして,研究費の節約に努めた.その結果,プロジェクトの基本方針を変えることなく,目標として据えた課題をおおむね達成することができた.事業4年目となる平成31年度も引き続き,申請書に記した計画・方法に沿ってプロジェクトの運営を進める.ただし,平成31年度の交付額も当初の申請額より37%程度減額されることが予想されるので,当初予定していた長期フィールドワークを短縮するとともに別予算で来日している海外の研究者に「景観形成の自然誌コロキアム」等での研究協力を依頼するなどして予算の節約に務める予定である.
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Research Products
(86 results)
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[Journal Article] Genetic structure and sex-biased gene flow in the history of southern African populations2018
Author(s)
Bajic, V., Barbieri, C., Hubner, A., Guldemann, T., Naumann, C., Gerlach, L., Berthold, F., Nakagawa, H., Mpoloka, S.W., Roewer, L., Purps, J., Stoneking, M., & Pakendorf, B.
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Journal Title
American Journal of Physical Anthropology
Volume: 167
Pages: 656~671
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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[Journal Article] Classification of Small Seasonal Ponds Based on Soil-Water Environments in the Cuvelai Seasonal Wetland System, North-Central Namibia2018
Author(s)
Fujioka, Y., Watanabe, Y., Mizuochi, H., Itanna, F., Ruben, S., & Iijima, M.
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Journal Title
Wetlands
Volume: 38
Pages: 1045~1057
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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[Journal Article] Water, Sanitation, Hygiene, Health and Civic Participation of Children and Youth in Peri-Urban Communities: An Overview of Lusaka, Zambia, Field Research Report 20162018
Author(s)
Nyambe, S., Hayashi, K., Zulu, J., & Yamauchi, T.
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Journal Title
Sanitation Value Chain
Volume: 2
Pages: 39-54
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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