2017 Fiscal Year Annual Research Report
The position of "Green Revolution" in the economic development of sub-Saharan Africa: comparisons with Asia
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16H02733
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
櫻井 武司 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (40343769)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加治佐 敬 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (50377131)
木島 陽子 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (70401718)
中野 優子 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (60648674)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 海外学術調査 / 緑の革命 / サブサハラ・アフリカ / パネル・データ / 稲作 |
Outline of Annual Research Achievements |
ザンビアでは,平成30年8月にベースライン調査を実施し,同10月にコメの種子の販売実験を行った.実験にあたっては,精米所までの交通費(規定額)を支給するバウチャーをランダムに割り当て,需要に及ぼす効果を測定した。種子販売が,稲作とその後の精米に与えた影響については,令和1年5~6月に実施するフォローアップ調査により解明する.ガーナでは,平成29年度に予備調査を実施して,アロマを持つ新品種が急速に広まっていることが確認できた.そこで,平成30年度にはベースラインとなる本調査を実施し,種子や生産した籾米の品質にかかわる介入実験を行った.令和1年度には介入が農民の稲作技術採用に及ぼすインパクトを測定するためのエンドライン調査を実施する.モザンビークでは,平成29年度にベースラインとなる本調査を実施し,平成30年度にはランダム化比較実験の手法で米生産のトレーニング介入を行った.トレーニングが米の収量や稲作技術採用に及ぼした効果について令和1年度に調査を行う予定である.コートジボワールについては平成29年度に,2001(平成13)年に実施した低湿地稲作の技術採用に関する調査で調査対象となった村落の再調査を実施し,過去16年間に稲作を行っている低湿地が増えていることを確認した.平成30年度には同村落の稲作農家の家計調査を開始し,令和1年度にも継続する予定である.コートジボワールでは2002年から2011年まで続いた国土を2分する内戦が稲作技術にどのような影響を与えたかを分析する.タンザニアでは平成29年度にベースライン調査を実施し,その後,栽培技術訓練の介入実験を行った.令和1年度にエンドライン調査を実施して技術訓練の効果を測定する計画である.平成30年度には,タンザニアの広域を対象とした稲作技術調査を行った.ケニアとセネガルの本調査は令和1年度に行う計画である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
平成28年度の当初の計画では,タンザニアとザンビアの調査実施の見通しが立たなかったが,平成29年度にタンザニアで調査を実施し,平成30年度にはザンビアでも調査を実施した.
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Strategy for Future Research Activity |
令和1年度には,ザンビア,タンザニア,ケニア,ガーナ,コートジボワール,セネガルでエンドライン調査(またはそれに相当する調査)を実施する.ただし,コートジボワールにおける調査は平成30年度から引き続き行うものである.ウガンダについては,追加の調査をせずに,現在のデータを使って論文執筆を行っている.
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Research Products
(62 results)