2018 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of Fishing Rod Effect and its application to Muti-modal Interactive Tablet
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16H02855
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
熊澤 逸夫 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 教授 (70186469)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 誠 首都大学東京, システムデザイン研究科, 特任教授 (50114872) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 釣竿効果 / ユーザーインターフェイス / VR / AR / 触覚 / サイバーシックネス / ハプティック |
Outline of Annual Research Achievements |
釣竿を介すると小さな魚が重く感じる。あるいは小さな魚が釣り糸を引く力を強く感じる。こうした体験は多くの釣り人にあるだろう。応募者等は本研究によって釣竿がこのような効果を生じる原理を解明した。また、こうして明らかになった弱い力を強く感じさせる原理(Fishing Rod Effect、釣竿効果)に基づき、近年急速に進展しているVR(仮想現実感)、AR(拡張現実感)、MR(複合現実感)の分野で、触覚に明瞭でリアルな触感を提示する技術を検討してきた。具体的には以下の成果を得た。 (a)釣り竿効果が、てこの原理による物理的な効果と、実際には自己が生成した力を外界から加わった力と感じる錯覚が複合的に作用して生じる効果であることを明らかにした。 (b)仮想的な物体の重量感や触感を、強くリアルに感じられるように、空中の手や指に外力を作用させる触覚情報提示装置を釣竿効果の静的要因に基づき開発するため、各種予備実験を行った。そしてその実験のために、様々な装置を試作した。 (c)椅子の上にクッションのように敷く小型の装置で、その上に座る人を安全のため弱く揺らしながらも、強い揺れを感じさせ得る機構を、釣竿効果の動的要因に基づき実現するための予備実験を行った。またその実験のために必要な様々な部品を試作した。 (d)(c)の全身揺動装置を、センサで検知するユーザの体の動きに応じて制御して、視覚情報と体の動きとの矛盾を減らす方法を検討した。そしてその方法を部分的に実装した実験装置を試作した。装置の揺動力が不足しているためまだVR酔いの軽減への有効性は確認できていない。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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