2020 Fiscal Year Annual Research Report
地域スケール及び周極全体スケールの相互比較から探る南極海動物プランクトン群集変動
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16H02970
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Research Institution | National Institute of Polar Research |
Principal Investigator |
高橋 邦夫 国立極地研究所, 研究教育系, 助教 (50413919)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 連続プランクトン採集器 / 動物プランクトン / 生物海洋 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、南極海において連続プランクトン採集器(CPR)を用いた観測を実施している国々の観測データを主要なデータセットとし、地域スケールおよび周極全体スケールで、動物プランクトン群集の中長期的および短期的な変化やトレンドを抽出することを目指した。得られた結果から、生態系変動への波及効果の大きい指標種の選定、および南極海の動物プランクトンに関する現状報告書(Status Report)の作成を目標とした。 最終年度であった令和2年度は標本処理のための技術者確保が困難であったため、外部のプランクトン分析業者に委託して標本処理を進めた。コロナ禍によりStatus Reportの出版、および総括のためのワークショップ開催が困難となったことからオンラインでの会合を実施してStatus Reportの最終原稿の作成を実施した。 令和3年度は引き続きコロナ禍のため総括のためのワークショップの開催は断念したが、本課題の主目標である南極海の動物プランクトンに関するStatus Reportが国際組織である南極科学委員会(SCAR)のSCAR Bulletinにて公表された。南極海の動物プランクトンの周極全体スケールでの中長期的変動解析から得られた新知見を発表するとともに、波及効果の大きい指標種として小型カイアシ類、翼足類、有孔虫といった分類群の重要性を明らかとした。 令和4年度も引き続きコロナ禍であったため、総括のためのワークショップの開催は断念した。指標種として選定した翼足類に関する地域スケールでの変動解析を行った結果についてまとめ論文を公表した。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)