2018 Fiscal Year Annual Research Report
A Development of Wooden Barrier-Free Walkways Utilizing Acoustic Characteristics of Domestic Cedar Wood
Project/Area Number |
16H03020
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
樋口 明彦 九州大学, 工学研究院, 准教授 (30315105)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榎本 碧 九州大学, 工学研究院, 特任助教 (40713277)
永村 景子 日本大学, 生産工学部, 助教 (50713260)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | バリアフリー / 木材 / 視覚障害 / 歩道 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、誘導用ブロックを用いたバリアフリー歩道の安全性を高める改善策として、音により視覚障害者を誘導する木製バリアフリー歩道の開発を目的とし、歩道部に木材を用いた試験舗装において歩行試験を実施し、木製バリアフリー歩道の有効性の検証を行った。 試験舗装は、実際の屋外空間において、縁石、側溝のある一般的な構造のアスファルト舗装の車道に接して設置した。試験舗装は全面木材の舗装と車道と同じアスファルト舗装を9mずつ連続して施工した。これにより、アスファルト歩道と比較した場合に木製歩道が、視覚障害者の車道飛び出しを防ぎ、安全に歩道を歩くことを支援する役割を果たすかを23名の視覚障害者を対象にした歩行試験によって検証した。 試験の結果、被験者は、環境音のある屋外であってもアスファルトからウッドデッキへと舗装が変化したことに気づき、さらに気づいた理由として「音の違い」が最も有効であることがわかった。また、試験後のヒアリング調査でもウッドデッキの音の違いにより、自分のいる位置のわかりやすさが向上し、それにより総合的に歩行の安心感が得られることがわかった。 なお、当初、試験舗装の構造として、誘導用ブロックを用いず歩道面に二つの異なる舗装を用いて、左右の舗装の音の違いにより視覚障害者を進行方向へ誘導する歩道構造を検討していた。しかし、1年目、2年目に行った視覚障害者への聞き取り調査等により、誘導用ブロックを用いたバリアフリー歩道の重要な課題である車道への飛び出しを防止すること、誘導用ブロックを使った歩行のわかりにくさや歩きにくさへの対策が求められた。また、近年の街路設計では広幅員化や自転車レーン等との分離が進められていることから、本研究では最終的に木材による舗装部を誘導用ブロックのバッファとして位置づけて試験舗装を設計し、検証を行った。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)