2018 Fiscal Year Annual Research Report
Proposal of Dwelling Support System for the Dementia
Project/Area Number |
16H03024
|
Research Institution | Kobe Design University |
Principal Investigator |
相良 二朗 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (10330490)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
種村 留美 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (00324690)
大森 清博 兵庫県立福祉のまちづくり研究所, その他部局等, 研究員 (90426536)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 認知症 / MCI / 独居高齢者 / IoT / 促し装置 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に開発したSONY製MESHタグを用いた試用システムを実際の個人住宅3戸に各3カ月間仮設置を行い、長期試用評価を実施した。被験者Aは、新興住宅地の戸建て住宅で82歳の認知症の疑いがある男性が配偶者と二人暮らしをしている。玄関の施錠確認、トイレの流し忘れ、就寝時の消灯と施錠、冷蔵庫のドア開放を促すシステムとした。被験者Bは郊外の農村住宅で、息子夫婦と同居の87歳女性(アルツハイマー型認知症)。デイサービスを週4回利用しており、日中独居のことが多く、デイサービスを利用できているのか、きちんと服薬できているのかが同居家族の不安となっている。朝食時のデイサービスの確認、昼食時の服薬の確認、炬燵の切り忘れの促しの3つを計画したが、炬燵の切り忘れはMESHタグの温度センサーでは検出できなかったため、2点の促しとした。被験者Cは都心の集合住宅に独居している76歳の男性で、脳血管障害に起因する高次脳機能障害(短期記憶障害、遂行機能障害、注意障害)を有する。玄関の施錠確認、トイレの洗浄忘れ、冷蔵庫の閉め忘れの3点とした。 3被験者に対し、開始直後、1か月後、2か月後、3か月後にシステムの効果について5段階評価を実施した。導入初期においては、iPad上のMESHアプリが不定期に終了したり、3軸加速度センサーでのドアの開閉検知が失敗するといったシステム側のトラブルが発生した。また、被験者Aと被験者Cとで、生活習慣上、設定していた行為の流れとは異なる挙動がとられ、想定外の動作となった。 この他、ESP8266やTWELITEを用いた専用センサ端末とRaspberryPiを用いたハブ機能の開発を平行して実施した。 研究の成果は、アイルランドで開催されたUDHEIT2018および、カロリンスカ研究所認知症研究ユニットとの研究交流会にて報告し、情報交換を行った。
|
Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|