2019 Fiscal Year Annual Research Report
保育者養成のための「命を育む環境循環型食農フィールド教育プログラム」の開発
Project/Area Number |
16H03025
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
谷田 創 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 教授 (20197528)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
七木田 敦 広島大学, 教育学研究科, 教授 (60252821)
木場 有紀 帝京科学大学, 教育人間科学部, 准教授 (30610703)
川西 正子 近畿大学, 農学部, 准教授 (20221038)
村尾 信義 倉敷芸術科学大学, 生命科学部, 講師 (20542062)
妹尾 あいら 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 助教 (30825360)
沖田 美紀 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 助教 (30611842)
小川 景子 広島大学, 総合科学研究科, 准教授 (70546861) [Withdrawn]
山下 久美 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 准教授 (80410158)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 食農教育 / 保育系学部生 / フィールド教育 / 動物福祉 / 酪農リテラシー / 動物介在教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、広大農場で2019年度の夏期に演習を受講した保育系と農学系大学生の酪農に関するリテラシーと動物福祉に対する意識の変化について調べることを目的とした。「保育系学部生のための食育フィールド科学演習」には保育系大学生27名(3大学)が受講した。酪農に関するリテラシーの変化を調べるために「酪農知識テスト」を、また動物福祉に対する意識の変化を調べるために「動物福祉に対する意識アンケート」を演習の前後で実施した。「酪農知識テスト」は酪農及び乳牛に関する基礎知識30問で構成された。「動物福祉に対する意識アンケート」の質問は、Phillipsら(2012)がヨーロッパ及びアジアの大学生に対して実施した質問項目を翻訳して用いた。質問数は43問で、全て5段階のリッカート尺度による選択式である。質問は、動物福祉、動物の権利、家畜や実験動物の利用、野生動物の管理、動物の屠殺、遺伝子の改変、宗教儀式への動物利用等に関連する内容であった。「酪農知識テスト」:保育系大学生は30問中27問で演習後に正答率が有意に向上し(P<0.01)、総合得点も有意に向上した(P<0.001)。演習後のテストでは、保育系大学生の点数の方が農学系大学生よりも有意に高くなった(P<0.01)。「動物福祉に対する意識アンケート」:保育系大学生は43問中10問で意識の変化が認められた。例えば「実験や研究で動物の行動を観察すること」「動物の福祉や動物の健康増進のために実験をすること」に対して演習後にさらに肯定的に、また「動物にとって必要な食べ物や水を取り上げること」「動物が休息するために必要な環境を取り上げること」に対して演習後にさらに否定的になる傾向を示した。大学農場を活用した食農フィールド教育は、酪農に関するリテラシーを高める効果が認められ、また動物福祉に対する意識も変化した。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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