2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of novel dietary therapy for sarcopenia focusing on inflammation and mitochondrial dysfunction in muscles
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16H03033
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
飯田 薫子 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (50375458)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 和雄 東洋大学, 食環境科学部, 教授 (30153711)
岸本 良美 お茶の水女子大学, お茶大アカデミック・プロダクション, 寄附研究部門准教授 (70600477)
鈴木 恵美子 お茶の水女子大学, 名誉教授 (80154524)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 骨格筋 / サルコペニア / 食品因子 / エネルギー代謝 / 乳酸 / ポリフェノール |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は以下の成果を得た。 1)培養細胞での検討:昨年度までにイソフラボンの一種daidzeinが骨格筋細胞において脂質酸化関連遺伝子の発現を増加させることを見出した。本年度はさらにdaidzeinが酸化的リン酸化に関わる遺伝子の発現も増強すること、またこれら遺伝子のプロモーター領域をもちいたレポーターアッセイによって、その効果が転写因子ERRαを介することを明らかとした。現在これらの結果をまとめ、国際誌への投稿準備中である。また昨年に続き、食品由来ポリフェノールの一種である没食子酸に着目し、その機能について検討を行った。その結果、本ポリフェノールがマクロファージや培養筋芽細胞、さらには培養肝細胞など複数の細胞において、脂肪酸やLPSで誘導される炎症に対する抑制効果を持つこと、そのメカニズムとして酸化ストレス制御機構を介していることを明らかとした。これらの研究結果の一部をまとめ、国際誌に発表した。 2)動物での検討:これまでに骨格筋の代謝産物である乳酸が骨格筋細胞株の分化を促進することや、破砕骨格筋を用いた筋再生動物モデルにおいても、筋の再生・肥大を促進する可能性を明らかとした。さらに本年度は、骨格筋組織より採取した初代培養筋芽細胞でも同様の検討を行い、乳酸が筋芽細胞の分化を促進する結果を得た。これらの結果をまとめて国際誌に発表した。また、低糖質食が骨格筋に与える影響を明らかとするために、低糖質食単独、もしくは低糖質食と運動の同時負荷をマウスに行い、骨格筋および心筋に与える影響を代謝遺伝子発現を中心に検討した。その結果、心筋・骨格筋とも低糖質食を長期摂取すると、脂質利用に関わる遺伝子発現が上昇するのに対し、糖やケトン体利用に関わる遺伝子の発現は低下する一方で、運動の同時負荷を行うと、これらの遺伝子発現の低下が軽減することを見出した。これらの結果をまとめ、国際誌に発表した。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)