2016 Fiscal Year Annual Research Report
Evaluation of homeodynamics induced by food factors through GI tract sensing
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16H03042
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
越阪部 奈緒美 芝浦工業大学, システム理工学部, 教授 (30554852)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成川 真隆 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (50432349)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 消化管センシング / ホメオダイナミクス / 食品因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
・逆行性トレーサー標識ラットにおける認識細胞の可視化:ラットの胃底部・幽門部にfluoro gold(FG)溶液を圧式注入し作成した標識ラットを対照群、cinnamtannin A2(A2)群、capsaicin(CA) 群に分け被験溶液を経口投与した。投与30 分後に還流固定を行い、DRGを摘出後切片を作成し、蛍光顕微鏡で観察したところ、DRGにおいてCAおよびA2群でFG標識細胞数が有意に増加した。 ・ A2 標的分子の確認とCA との作用強度の比較:hTRPV1 またはhTRPA1 発現F11 細胞にFluo4-AM をロードし、CA またはallyl isothiocyanateを添加した。添加後のCa2+後流入量が著しく上昇し、細胞実験系が確立できた。 ・ A2 とCA の視床下部ストレス応答遺伝子発現の比較:マウスを対照群、A2 を含むflavan 3-ols(FL)またはCAの3 群に分け、麻酔下で還流固定し抜脳した。脳切片を抗cfos 抗体または抗CRH 抗体で免疫染色を行い観察したところ、視床下部室傍核にFL投与2および4時間後に有意なcfos・CRHレベルの上昇が認められた。 ・A2の循環刺激作用がTRP 受容体依存性であることの証明:野生型C57Bl/6 マウスを対照群、A2 を含むFL 群に分け麻酔下で断頭・解剖し、血液およびBAT を得た。血漿アドレナリン・ノルアドレナリン濃度および褐色脂肪細胞UCP1はFL 投与により有意に上昇した。またラットを対照群、A2 群またはCAの3 群に分け、被験溶液を投与後Tail cuff 法により60 分間血圧・心拍数を記録したところ、A2 群およびCA群で一過性の有意な血圧・心拍数の上昇が見られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画した実験はおおむね予定通りに進捗している。今後も予定通りに進めることができるように実験系を整備していく。
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Strategy for Future Research Activity |
計画書どおりに予定された実験を遂行する。
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Research Products
(6 results)