2017 Fiscal Year Annual Research Report
eラーニングにおける教授者映像の理解促進効果―共感を軸とした心理実験的研究―
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16H03073
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
島田 英昭 信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (20467195)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島田 和典 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (50465861)
水口 崇 信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (60412946)
村松 浩幸 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (80378281)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 教育系心理学 / 共感 / elearning |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度の成果としてICCS2017において発表した研究を発展させた実験研究を実施した。先の研究では、自然なelearning教材の視聴時に、教授者映像を学習者が見ていることを実験的に示した。ここから、教授者映像から何らかの意図を読み取っていると考察した。しかし、比較対象として教授者映像部分を空白や静止画にした条件と比べ、映像は単純に動きがあるために、動きに注意が補足された可能性が残された。そこで、モザイク様に教授者映像を分割して再構成する手続きにより、意図の読み取りが不可能であるが、動きの成分は同一である教授者映像を作成し、同様の実験を実施した。予備的な結果として、教授者映像をモザイク様映像に比較してより多く見ている傾向が示された。 また、elearningコンテンツを実践的に使用する場面において、教授者映像が好まれるかどうかについて、アンケート調査を行った。その結果、教授者映像の必要性について約半数が肯定的、約半数が中立的、若干が否定的な回答であったことが明らかになった。この成果は、学会における発表を予定している。加えて、教授者映像が含まれているelearning教材と含まれていない教材のどちらが実際に見られるのか、行動実験を計画した。 関連研究として、以下の研究を行った。第1に、切削加工の温度変化に着眼した安全教育用ディジタルコンテンツの開発を行い、成果発表を行った。第2に、教授者映像と共感に関連して、アバターやロボットへの共感が新たな問題として浮かび上がったことから、カウンセリング場面を想定したロボットへの共感研究を行った。加えて、ロボットによるelearning教材作成について、データ取得の準備として、技術的な検討を行った。第3に、バーチャル空間による説明により共感を高めることを意図して、データ取得の準備として、技術的な検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画の共感の変数としての扱いについては、当初の想定以上にサンプルサイズが必要であることが明らかになり、現在ウェブ実験を計画しているため、遅れが生じている。一方で、アイトラッキングによる教授者映像の閲覧の評価や、当初の想定になかった実験・調査を先行して行うことができたため、多くの成果を得ることができた。これらをトータルに考え、おおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
共感の変数の扱いについては、平成30年度中にウェブ実験を行い、平成31年度に成果報告をする予定である。また、elearningコンテンツを実践的に使用する場面においての研究では、当初の想定以上に教授者映像に関する知見が得られると考えており、研究を進める予定である。
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