2018 Fiscal Year Annual Research Report
Effects of Robot Palo on elderly people with dementia etc. by randomized controlled trial
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16H03212
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
井上 薫 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 准教授 (90259143)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 崇徳 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 上級主任研究員 (30357199)
小林 隆司 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (70337989)
繁田 雅弘 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (90206079)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 認知症 / コミュニケーションロボット / グループホーム |
Outline of Annual Research Achievements |
概要・目的:本研究は、コミュニケーション・ロボットとして世界中でセラピーに活用されているアザラシ型メンタルコミットロボット「パロ((独)産業技術総合研究所開発)」を使用し、認知症高齢者の認知症周辺症状(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia:BPSD)の軽減をはかり、行動や状態、当事者および介護者の生活の質等の変化をランダム化比較試験(RCT)により、その活動の効果を実証するものである。 方法:8か所のグループホーム入居中の認知症高齢者を対象とし、パロとの触れ合い時間を変化させ、週1回パロと触れ合った群と週3回触れ合った群との効果を比較した。メインアウトカムは、NPI-Qで測定できる精神心理症状であり、副次的アウトカムとして、NPI-Qで測定される介護負担感、MMSE(認知機能)、コミュニケーション評価、表情の評価による結果とした。 結果:合計83名から有効なデータを得た。週1回群50名、週3回群33名について統計的に解析した結果、MMSEには有意差はなく、NPI-Qの対象者の状態について、週3回群の方が成績の向上を示した(<.05)。 考察・まとめ:パロとの触れ合いによるBPSDは、それに対する曝露時間による影響が大きい可能性がある。少なくとも週3回以上同じ場面にいることでBPSDが改善する可能性があることが示された。参加者には積極的にパロと触れ合っていた人だけではなく、その場に同席していただけの人も含まれており、パロは介護場面によい影響を与える可能性があると考える。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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