2016 Fiscal Year Annual Research Report
筋サテライトセルを活性化する踏み台昇降運動の性別・年齢別検討
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16H03221
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
宮田 浩文 山口大学, 創成科学研究科, 教授 (90190793)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 直樹 山口大学, 大学教育機構, 准教授 (90448283)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | エキセントリック収縮 / 踏み台昇降運動 / 抗重力筋 |
Outline of Annual Research Achievements |
以前に行った実験データを含め,男子大学生10人に関して,以下のような実験を行い,結果をまとめた。 通常の踏み台昇降(前向きで昇り後向きで下る)と変則的な踏み台昇降(後ろ向きで昇り前向きで降りる)を実施した。この際,運動中の筋電図を記録すると同時に心拍数を測定し,運動強度を把握した。抗重力的な作用を持ち単関節筋である大殿筋,外側広筋およびヒラメ筋から表面筋電を記録した。同時に蛍光マーカーを大転子,大腿骨外側上顆,腓骨外果遠位端,第5中足骨頭に貼付し,カメラ・録画システムを用いて側方から録画する。両記録から各筋のエキセントリック収縮局面を同定し,筋電図積分値から筋活動量の相対的比較を行った。 その結果,主要な抗重力筋である外側広筋とヒラメ筋において,後ろ向きの昇降で大きなエキセントリック収縮が発生することが明らかとなった。また,前向き昇降では先行脚に比べ支持脚においてより大きなエキセントリック収縮が発生し,2日後から5日後にかけて激しい筋肉痛が発生することなどが明らかとなった。また,30分間運動を続けた場合,運動強度が最大心拍数の80%に達する被験者もいることが判明した。そこで,台の高さと運動時間についても次年度の検討事項とすることとした。具体的には,膝下の高さを基準に高さを3段階程度に設定し,運動強度の把握に努めること,心拍数が一定となる時間を見定め,必要以上に長時間の運動を課さないように配慮することとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまで検討した踏み台昇降の方法をもとに,エキセントリック収縮の起こる局面を明らかにした。さらに踏み台の高さを変えてエキセントリック収縮の発生量を検討している。また,以前の実験で採取した筋サンプルの分析を,分子生物学的手法により進めている。おおよそ当初の予定通り進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
夏休みを利用して女子大学生被験者について集中的に実験を行う予定である。そのための予備実験を行うと同時に,筋サンプルの分子生物学的分析を進める予定である。
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