2018 Fiscal Year Annual Research Report
筋サテライトセルを活性化する踏み台昇降運動の性別・年齢別検討
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16H03221
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
宮田 浩文 山口大学, 大学院創成科学研究科, 教授 (90190793)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 直樹 山口大学, 大学教育機構, 准教授 (90448283)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | エキセントリック収縮 / 踏み台昇降運動 / 抗重力筋 |
Outline of Annual Research Achievements |
中高年者を含む複数名の被験者に関して,以下のような実験を行い,結果をまとめている。各自の下腿長をもとに,3段階の踏み台の高さを設定し,各5分間の踏み台昇降運動(1歩1.5秒ペース)を実施した。その前後に筋肉痛等に関するアンケートを行った。また,運動中の酸素摂取量(ダグラスバック法)および心拍数を継続的に測定し,運動強度の客観的把握を行った。さらに,動作解析(側方からの2次元動画)および筋電図(表面電極)積分値分析をもとに、踏み台昇降における先行脚の外側広筋と支持脚の同筋に生じるエキセントリック収縮とコンセントリック収縮の割合と程度を定量した。これらのデータを,運動強度との関連において分析し,性差および加齢変化について検討している。 同時に,以前のエキセントリック実験(ヒト,ラットおよびマウスが対象)で採取した筋サンプルを用い,組織化学的および分子生物学的分析を行った。その結果,ヒトのエキセントリック収縮により,ストレッチセンサーの発現量が一時的に増加することを見出した。また,エキセントリック収縮を強制的に負荷したラット下腿筋において,筋痛マーカー分子の増加と同時に顕著なサテライトセルの活性化が生じることを明らかにした。さらに,間欠的な低酸素環境に暴露されたマウスの下腿筋において,弱いサテライトセル活性化が生じることなどを明らかにした。 これらの結果は,筋内で発生する酸化ストレスを引き金とする筋再生メカニズムであると推察し,いくつかの学会発表および論文発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまで検討した踏み台昇降の方法をもとに,エキセントリック収縮の起こる局面を明らかにした。さらに踏み台の高さを変えてエキセントリック収縮の発生量を検討している。また,以前の実験で採取した筋サンプルの分析を,組織化学的,分子生物学的手法により進めている。おおよそ当初の予定通り進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
可能なら,中高年被験者について追加実験を行う予定である。同時に,蓄積してある筋サンプルの組織化学的,分子生物学的分析を進め,エキセントリック収縮の効果および危険性について検討する。
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Research Products
(6 results)