2016 Fiscal Year Annual Research Report
運動が認知機能を高める機序の解明:PETを用いたドーパミンの神経伝達からの検証
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16H03230
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
安藤 創一 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (50535630)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田代 学 東北大学, サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター, 教授 (00333477)
藤本 敏彦 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 准教授 (00229048)
檜垣 靖樹 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (10228702)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 認知機能 / 運動 / 脳 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,陽電子放射断層撮像法(PET)を用いて脳内ドーパミンが一過性の運動による認知機能の向上に関与しているかを明らかにすることである.本研究から得られる知見から,一過性の運動がなぜ認知機能を向上させるのかを明らかにすることが期待できる.初年度である平成28年度は,運動強度,運動時間を決定し,本研究の目的にかなう最適な実験プロトコールの探索から開始した.さらに,認知課題に関する予備的検討を行った.また,PETの測定にあたり使用する薬剤の決定([11C]Raclopride)を決定するだけでなく,薬剤の投与タイミング,実験を行うにあたっての実験体制の確立などの準備を進めてきた.さらに,データ解析にあたり,考えられる様々な問題点について事前に検討することができた.以上の準備を行った後に,最終的に数名の被験者からデータをとることができた.ここまでに得られたデータの解析と,被験者数を増やすことで次年度以降にデータの定量的な評価ができると考えられる.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年度は共同研究の体制を整えるだけでなく,実際のデータ測定まで行うことができた.したがって,本研究は順調に進んでいると言える.
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度以降もデータ測定を継続し,データ解析に着手する計画である.
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