2018 Fiscal Year Annual Research Report
Role of microRNAs in exercise-induced angiogenesis
Project/Area Number |
16H03239
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
秋本 崇之 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (00323460)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | マイクロRNA / 骨格筋 / 代謝 / 血管新生 / メカニカルストレス / ミトコンドリア |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,昨年度に引き続き,マイクロRNA(miRNA)のプロセシングに必須の酵素であるDicerを欠損させることで,ほぼ全てのmiRNAを欠損するマウスと,特定のmiRNAを欠損するマウスを対象に,持久性運動による骨格筋適応についての解析を行った. まず,タモキシフェン誘導性にCreリコンビナーゼを機能させるCAG-Cre-ESRマウスとDicer1 floxedマウスを交配し,産後全身性にDicerを欠損させることが可能なマウスを用いて,運動による骨格筋毛細血管ネットワーク再構築におけるmiRNAの役割について検討した.このマウスでは,全身の組織において顕著なDicer1 mRNAの減少を認めたものの,ほぼ全てのmiRNAについて,その減少は10-50%であった.これまでのin vitroの研究では,miRNAの半減期は24-48時間とされている.これらのことから,miRNAを生体内に長期間維持させる仕組みがあることが示唆された.また,このマウスはタモキシフェン投与後5週間以内に死亡したため,生命の維持においてmiRNAが重要な役割を果たしていることが示唆された. 一方,特定のmiRNA欠損マウスを用いた解析に関して,miR-23クラスターfloxedマウスとCkmm-Creマウスとの交配により,骨格筋特異的miR-23a/bクラスター欠損マウスを,Tie2-Creマウスとの交配により,血管特異的にmiR-23クラスターを欠損するマウスを得た.これらのマウスを用いて,骨格筋持久性運動適応におけるこれらのmiRNAの役割についての解析を行ったところ,両マウスとも持久性運動における血管新生は正常であった.これらのことから,運動による骨格筋毛細血管ネットワーク再構築におけるmiR-23クラスターmiRNAの役割は限定的であることが示唆された.
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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