2016 Fiscal Year Annual Research Report
Double Responsibilities of Care in East Asia: Investigating the Multi-dimensional and Intergenerational Nature of Care
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16H03326
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
相馬 直子 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 准教授 (70452050)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ダブルケア / 地域ケアシステム / ジェンダー / 国際比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
第一に、ダブルケア関連のシンポジウム開催や勉強会、研修会を通じて、調査結果を幅広く社会へ発信し、当事者や支援者のネットワーキングの場ともなった.主要なシンポジウムや勉強会は以下の通り. ①2017年2月18日「ダブルケアシンポジウム-みんな!どうしてる?ダブルケアしながら働くことが当たり前の社会へ-」開催 ②2017年2月24日さいたま市社会福祉協議会研修 ③2017年2月22日埼玉県庁ダブルケア研修会 ④2016年12月1日厚生セミナー(国立社会保障・人口問題研究所主催) ⑤2016年8月10日六浦地域ケアプラザ研修 ⑥2016年4月21日参議院内閣委員会 第二に、本書で示した各種媒体においてダブルケア関連の分析結果を示し、幅広く研究結果を学術的に発表した. 第三に、日本調査はシンポジウム開催時に調査結果を簡易冊子として印刷・配布した.また、横浜国立大学経済学部附属アジア経済社会研究センターにも調査結果の公開を準備し、スピーディーに公開していく.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画における日本・韓国の実査を着実に遂行し、計画とおり完了した.日本調査は非営利セクターの全面協力により、2,850サンプルのデータを得て、単純集計、クロス集計が終了している.シンポジウム開催時に調査結果を簡易冊子として配布した.また、横浜国立大学経済学部附属アジア経済社会研究センターにも調査結果の公開を準備している.一方、韓国調査は1,030サンプルのデータを得て、現在、単純集計とクロス集計など、データ分析中の段階である.日本と韓国のデータをもとに、中高年女性(団塊世代)の、介護・育児(=自分の子育て・孫支援)のダブルケア分担の実態分析を進めて行くうえで、予定どおり順調に進展している.
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Strategy for Future Research Activity |
第1課題である、中高年女性(団塊世代)の、介護・育児(=自分の子育て・孫支援)のダブルケア分担の実態把握については、昨年度の韓国調査の実査内容をもとに、共同研究者の宋多永教授と協議のうえ、追加的調査があれば実査を進める。また、日本の調査において、個別のインタビュー調査が未実施の分について着手する。第2課題「子育て・介護の縦割り行政を超える、地域ケアシステムの変容をもたらす取り組みと変革主体の形成のあり方を分析し、多主体が連携した『自治型・包摂型の地域ケアシステム』の構想」すなわち、「中央政府、地方政府による介護・保育サービスの地域的実態(資源供給分布、規制、介護と育児の縦割り行政の隙間を埋める包摂的ケア支援の実践)の取り組みと変革主体の分析」の部分をメインに調査を進める。6月のミラノにおける国際会議、7月の名古屋大学におけるEASPにて調査結果を報告する予定である. また、6月に第3回全体会合を行い(スカイプ会議)、<分析課題1>を実施後の日韓社会における研究の報告、各社会を横断させた比較視点からの議論を行い、比較分析の方向性・論点をつめていく。10月に第4回打ち合わせを行い(スカイプ会議)、日韓社会を横断させた比較視点からの議論を行い、比較分析の方向性・論点をつめていく。2月に第5回打ち合わせを行い(スカイプ会議)、論文草稿内容をつめて投稿の準備をすすめる。
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Research Products
(11 results)