2019 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16H03374
|
Research Institution | Nara University |
Principal Investigator |
原口 志津子 奈良大学, 文学部, 教授 (40208666)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 知美 筑紫女学園大学, 文学部, 准教授 (00263989)
本井 牧子 京都府立大学, 文学部, 准教授 (00410978)
小林 直樹 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 教授 (40234835)
鴈野 佳世子 東京大学, 史料編纂所, 特別研究員 (40570065)
五月女 晴恵 北九州市立大学, 文学部, 准教授 (50401154)
荒井 経 東京藝術大学, 大学院美術研究科, 教授 (60361739)
大原 嘉豊 独立行政法人国立文化財機構京都国立博物館, 学芸部保存修理指導室, 室長 (90324699)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 法華経 / 説話画 / 複製展示 / 談義 / 説話 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年は、京都府立大学稲森会館において、9月14日・15日にわたる国際シンポジウムを行った。発表者は鴈野佳世子、姜素妍、小林知美、五月女晴恵、原口志津子、本井牧子、Lucia Dolce、渡辺麻里子である。以上の発表に対し、荒井経、大原嘉豊、平澤キャロラインらの分担者、連携研究者によるコメント、また科研メンバー以外の参加者によるディスカッションが行われ、有益であった。 今回のシンポジウムにおいても、実際の制作過程・補筆、説話文学との学際的研究は重要なテーマであり、それぞれに貴重な提言が行われた。さらに、韓国における普門観音信仰とその図像化、英語圏発表者による日蓮宗法華曼荼羅における図像創成の問題など、多岐にわたる視点からの研究発表が行われたことも重要である。また、同日程において、作品所有者・本法寺の許可のもと、2016年に撮影した長松山本法寺蔵「法華経曼荼羅図」高精細画像の原寸大複製四幅分の展示も行った。展示は、「方便品」、「薬草喩品」、「提婆達多品」、「勧持品第十三・ 安楽行品第十四」(合幅)であり、原寸大複製を前にしての質疑も行われた。 2020年には、奈良大学博物館において、2月28日(金)から5月16日(土)までの間、原寸大複製十一幅分が展示された(ただし、緊急事態宣言をうけて4月8日から閉館)。この展示にあわせて、画中の風俗、石造物、民具等に焦点を当てた図録「富山市・長松山本法寺蔵 法華経曼荼羅図の世界―描かれたくらし―」が作成された。この展示に対して、石造物研究者らからの関心が寄せられた。 2月29日には、奈良大学総合研究所において、本法寺本の伝来に関する研究発表が行われ、本法寺本が文献史学の観点からも注目される作品であることが確認される予定であったが、新型コロナウイルス感染症蔓延防止の観点から開催中止となった。成果を公刊することによってこの失を補いたい。
|
Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|