2018 Fiscal Year Annual Research Report
Comparative studies of L2 acquisition between Japan's Technical Intern Training Program and Korea's Employment Permit System
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16H03436
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Research Institution | Tokyo International University |
Principal Investigator |
助川 泰彦 東京国際大学, 教育研究推進機構, 教授 (70241560)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松崎 真日 福岡大学, 人文学部, 准教授 (30709621)
磯野 英治 名古屋商科大学, 国際学部, 准教授 (50720083)
吹原 豊 福岡女子大学, 国際文理学部, 教授 (60434403)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 移住労働者 / インドネシア人 / EPS-TOPIK / 言語景観 / インドネシア料理店 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度においては、茨城県大洗町在住の技能実習生や日系人労働者への聞き取りと日本語能力の調査のパイロットテストを行った。また、韓国においては、安山市のキリスト教系インドネシア人コミュニティを訪問し、パイロット調査を実施した。パイロット調査により、韓国に働くインドネシア人労働者の多くは、雇用許可制を利用して入国・就業しており、雇用許可制の求めるEPS-TOPIKに事前に取り組み、試験を受けることである程度の韓国語の基礎能力を獲得しており、なかには滞在中に飛躍的に能力を伸ばすものもいること、大部分は必要最小限の韓国語能力のままですごしていることなどが、わかってきた。 また、安山市の多文化飲食街の言語景観調査とインドネシア料理店の経営者や顧客に対する聞き取り調査を行い、インドネシア人コミュニティにとってのエスニックレストランの果たす役割について明らかにしようと試みた。その結果、インドネシア料理店の果たしている役割は、出身地方別のアイデンティティの再生産の場として機能していること、インドネシア人以外の顧客を間接的な方法(看板やメニューをインドネシア語に限定するなどの方法)によって排除し、ドアをくぐれば、インドネシアの故郷に戻ったかのような精神的癒しの場としてい機能していることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね、計画通りに臨地調査が行え、調査協力者の協力も予定通り得られている。
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Strategy for Future Research Activity |
韓国においては、EPS-TOPIKが労働者の韓国語力の形成にどのような効果を与えているかを、定量的かつ定性的に調査する計画である。また、日本ではインドネシア人技能実習生コミュニティを訪問して、日本語習得と使用の実態について明らかにすべく、調査計画を立てている。
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