2016 Fiscal Year Annual Research Report
工学英語語彙の自律学習・共通評価システムJ-ENG2の構築
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16H03445
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
石川 有香 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40341226)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 ジュディー津多江 神戸学院大学, グローバル・コミュニケーション学部, 教授 (30351787)
伊東 田恵 豊田工業大学, 工学部, 准教授 (40319372)
長 加奈子 福岡大学, 人文学部, 准教授 (70369833)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ESP / 語彙 / e-Learning |
Outline of Annual Research Achievements |
工学研究の国際化が進む中,学生の英語論文読解力の強化が求められている。そのため,各種の工学語彙表が開発されてきたが,従来の研究は,(1)英語教員の判断で語彙が選定されていた,(2)語彙学習の具体的方法が示されていなかった,(3)学習成果や達成度を知る方法がなかった,とう制約があった。そこで本研究では,(1)工学学生・教員・企業の技術者の大規模ニーズ分析をふまえて,信頼できる形で語彙を選定し,それらの語彙を定着するための(2)自己学習オンラインシステムと,(3)共通テストシステムの開発を目指すものである。 平成28年度は,工学語彙指導研究・ESP研究を行う研究者と,ESP語彙教育における語彙選定と語彙指導に関する課題について会合を開き,公開研究会を開催した。また,本研究課題を円滑に遂行するために,「学習ニーズ調査」「コーパス構築と語彙表開発」「語彙教材開発」「語彙テスト開発」「語彙教育・語彙テストの実施」の5つの作業グループに分けているが,このうち,特に,「学習ニーズ調査」の研究に重点を置き,1)大規模調査実施に向けた準備(大規模ニーズ調査のためのニーズ調査研究とアンケート項目作成)と一部実施,2)コーパス構築,3)語彙表作成をおこなった。さらに,4)教材開発の一部実施と,5)教材・テストのオンライン化のための e-Learning, e-Test のデザイン構築に入った。 また,関連の学会研究会に積極的に参加し,資料収集,関連の研究者との意見交換を行った。 なお,2016年8月31日にヒューリック札幌ビルカンファレンスルームにて,本科研の第1回公開研究会として,「工学英語彙指導:何を教えるか、どう教えるか,どう評価するか」を開催し,研究概要と成果の一部を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年度に遂行予定であった,1)大規模調査実施に向けた準備(大規模ニーズ調査のためのニーズ調査研究とアンケート項目作成)と一部実施,2)コーパス構築,3)語彙表作成。4)教材開発の一部実施,5)教材・テストのオンライン化のための e-Learning, e-Test のデザイン構築の一部,が概ね実施されており,また,「工学英語語彙指導公開研究会」を開催し,成果の一部を公表しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度には,1)ESP語彙学習に関するニーズ調査の拡大と,調査結果の詳細な分析,2)コーパス分析による語彙表の精査と,教材の作成,3)語彙学習用のe-Learningの試行,アンケート,改良,4)プレテストシステム,学習集計システム,評価テストシステム構築に関する基礎研究とデザイン設計を行う。
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Research Products
(17 results)