2017 Fiscal Year Annual Research Report
“帝国”周縁部における国勢調査・人口調査の比較研究
Project/Area Number |
16H03462
|
Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
中見 立夫 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 名誉教授 (20134752)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野田 仁 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (00549420)
青木 雅浩 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (70631422)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 人口調査 / 国勢調査 / 内陸アジア / ロシア帝国 / 帝国の辺境 / 民族関係 / モンゴル / 国民統合 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究課題実施において史料調査の面で最も重要なロシア帝国期の人口統計に関する文書史料を保存しているロシア外務省文書館(AVPRII)が長期にわたり建物改修のため閲覧停止であったが、閲覧再開となり、研究課題実施において協力関係にあるモンゴル科学アカデミーおよびロシア科学アカデミー東洋学研究所の助力により、研究代表者、中見立夫が2017年9月、モスクワに赴き、1ケ月にわたり科研研究課題に関する文書史料調査をおこない、あわせてロシア科学アカデミー東洋学研究所等の研究者と学術意見の交換をおこなった。 2018年3月には研究分担者青木雅浩がモスクワへ赴き、、ロシア国立社会政治史文書館で史料調査を継続し、また広川佐保は台湾に赴き、国史館等において科研研究課題に関する文書史料調査をおこなった。さらに研究代表者、中見立夫は2018年3月、米国アジア学会(Association for Asian Studies)年次大会(AAS、於ワシントン特別市)で研究成果報告をおこない、あわせて次年度以降に予定している国際研究集会に関する意見交換と協議をおこなった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請当初より、ロシア外務省文書館(AVPRII)における史料調査を重視していたが、同館改修工事が予想以上に長期化し、それにともない史料閲覧停止も長期化して研究課題の実施が遅れていたが、同館の公開が再開され、史料の閲覧申請もロシア、モンゴルの関係機関の好意的な援助により許可をえて史料調査を実施することができ、研究の遅れを回復することができた(同館の再開以降、日本人研究者としては最初に史料調査をおこなうことができた)、ほぼ研究課題研究実施に於いて史料調査の面では予定にそった活動をおこなうことができた。また米国において、研究成果の概要を報告し、来年度に計画している研究成果とりまとめの国際研究集会について、その実施時期や参加学者などに関して研究課題に深い関係のある研究者と意見交換・協議をおこなうことができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
最終年度となる本年度はロシア連邦モスクワにおいて関係文書館において史料調査を継続し、研究計画参加者3名程度を派遣する予定。あわせて研究課題に関する国際研究集会を予定しているが、参加希望者が多いために、経費的な問題もあり、慎重に計画を検討している。
|
Research Products
(9 results)