2019 Fiscal Year Annual Research Report
三都の巨大都市化と社会構造の複合化に関する基盤的研究
Project/Area Number |
16H03478
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
塚田 孝 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 客員教授 (60126125)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉森 哲也 放送大学, 教養学部, 教授 (20226468)
吉田 伸之 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 名誉教授 (40092374)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 三都 / 巨大都市 / 都市社会構造 / 周縁性 / 比較史 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究目的である、三都(大坂・江戸・京都)それぞれの都市拡大と社会構造の複合化(α)および三都を結ぶ諸要素(β)について、調査・研究を進めた。 前年までの成果を集約するものとして、2019年6~7月に『シリーズ三都』(江戸巻・京都巻・大坂巻、東京大学出版会)を刊行した。各巻ともに、中世から近世への展開を見通す章をおき、〈支配と社会〉〈町方の社会〉〈民衆世界の諸相〉に分けて都市社会構造を分析する論文を収めた。さらに〈三都を結ぶ〉要素に関する論文、巨大都市の〈周縁へ〉視線を拡げた論文を全巻に配した。刊行前に、本シリーズの編集意図を明確化するための座談会を組むとともに、刊行後には、コロナウイルス蔓延のため2021年3月になったが、書評会を企画し、その成果を共有し、今後の展開方向を探った。 以上の取り組みと並行して、三都研究会の各部会ごとに調査・研究を推進するとともに、次のステージへの研究展開を見通すべく、特に大坂部会において、〈町〉の再検討、村方史料から巨大都市を照射する試みに着手した。その成果の一端を『日本近世の都市社会と史料』(三都科研成果報告書)に取りまとめた。そこには、第1部として、雛屋町「丁内諸用記」(第1分冊)の翻刻と内容分析を収録し、第2部には、町触や村方史料を〈法と社会〉の視点から読み解く論考を収録した。ここから〈法と社会〉の視点と表裏の関係にある〈史料と社会〉の視点を自覚化した。 三都の世界史的位置付け(γ)については、昨年の上海社会科学院と共同で開催した国際シンポジウムの成果をさらに発展させるべく、大坂において国際シンポジウム「巨大都市の社会構造と史料―上海と大阪を中心に―」(育成事業「周縁的社会集団と近代」と共催)を開催し、〈史料と社会〉の視角からの国際比較の有効性を相互に共有した。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(55 results)
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[Book] 日本の近世2020
Author(s)
杉森 哲也編
Total Pages
268
Publisher
放送大学教育振興会
ISBN
978-4-595-32190-0
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