2019 Fiscal Year Annual Research Report
Colonialism and anti-colonialism as seen from the perspective of trans-imperial relationality: the historical structures of comparison, collaboration, co-existence, and movement
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16H03501
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
水谷 智 同志社大学, グローバル地域文化学部, 教授 (90411074)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
難波 ちづる 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (20296734)
中里 成章 東京大学, 東洋文化研究所, 名誉教授 (30114581)
吉田 信 福岡女子大学, 国際文理学部, 准教授 (60314457)
西山 暁義 共立女子大学, 国際学部, 教授 (80348606)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 間帝国(trans-imperial) / 比較のポリティクス / 植民地主義 / 反植民地主義 |
Outline of Annual Research Achievements |
複数の近代帝国の相互影響関係を前景化し、その文脈に各々の植民地主義と反植民地主義を捉えて再考する「間-帝国史(trans-imperial history)」を、言語の壁を越えて史料の読解に基づいた実証史学の一分野として発展させていくにはどうすればよいか。近年、一帝国の枠組みや従来的な比較研究をこえて植民地史を問い直す動きが国際的におこっている。我々共同研究グループの短期的な目標はいくつかの歴史実証研究を通してモデル事例を提示することであり、長期的には理論・方法論を確立を通してきるだけ多くの研究者の参入を促し、間-帝国史を帝国史の一領域として持続的に存立させることであった。日本において間-帝国史研究をゼロから立ち上げた本研究には試験(パイロット)的な意味合いがあり、無理なく確実に共同歴史研究を行うために、対象を日本帝国と他の帝国の関係に絞った。その結果、言語教育・保護国化政策・汎アジア主義・協同統治といったいくつかのテーマに関しては研究が進展し、国際学術誌に特集号を組むという成果を上げることができた。誰もが参照可能なモデル事例の提示という意味では、有意義な成果がえられたといえるだろう。ただし、理論・方法論的な枠組みの構築という目標に鑑みた場合、まだ十分とはいえない。今後は、「日本帝国に関わる事象を研究対象とする」という本研究の限定を解除することで実証研究の対象を拡大し、さらに多様な事象を扱うことによってより包括的に研究を行うことが必要不可欠であろう。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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