2016 Fiscal Year Annual Research Report
少年法制の総合的研究ー少年年齢・若年層設置を中心として
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16H03561
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
廣瀬 健二 立教大学, 法務研究科, 特任教授 (80409549)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成瀬 幸典 東北大学, 法学研究科, 教授 (20241507)
松澤 伸 早稲田大学, 法学学術院, 教授 (20350415)
佐藤 隆之 慶應義塾大学, 法務研究科(三田), 教授 (30242069)
柑本 美和 東海大学, 専門職大学院実務法学研究科, 教授 (30365689)
津田 雅也 静岡大学, 人文社会科学部, 准教授 (80633643)
成瀬 剛 東京大学, 大学院法学政治学研究科(法学部), 准教授 (90466730)
京 明 関西学院大学, 司法研究科, 准教授 (90513375)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 刑事法学 / 少年法 / 少年年齢 / 若年者処遇 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、新たな研究視点獲得のため、予定どおり、海外調査、実情調査に重点をおき、その準備のための文献調査を研究代表者・分担者全員で行った上、これを前提に、下記の者で分担して以下の各調査を行った。 国内の実情調査:2016年8月3日多摩少年院の参観、同年10月17日函館少年刑務所及び函館少年鑑別所の参観、各関係職員との面談調査(研究代表者) 海外調査:同年10月27日~11月1日まで、スウェーデンのストックホルム(高等裁判所・大学)、ウプサラ(地方裁判所・社会事業局)、デンマークのコペンハーゲン(市裁判所、市役所)及びその近郊(刑務所)を訪問し、関係機関・施設の見学・視察、裁判官、ソーシャル・ワーカー、矯正施設関係者、刑事法研究者との面談調査(研究代表者のほか研究分担者松澤、同京、同津田)、2017年1月16日~20日まで、ドイツのハンブルク(裁判所、州司法省)及びベルリン(裁判所、検察庁、少年刑務所、州司法省)とその各近郊(少年矯正施設、少年刑務所)を訪問し、関係機関・施設の視察、裁判官、少年審判補助司、検察官、司法省専門官、矯正施設関係者等との面談調査(研究代表者、研究分担者京、同成瀬剛)、同年3月7日~11日まで、フィンランドのヘルシンキ及びその近郊を訪問し、矯正保護庁、矯正関係施設(閉鎖・開放施設)などを視察し、保護観察官(相当者)、矯正施設職員、司法省の専門官、刑事法研究者等と面談調査(研究代表者、研究分担者柑本)。 成果の発表としては、後記論文、研究会報告等を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
前述のとおり、国内三カ所、海外四カ国、六都市、約二十カ所の調査を実施し、研究報告も複数回行い、論文等の公刊も一部行っている。しかし、入手した資料の翻訳、分析、検討等は予定したほど十分には行えていない。また、通訳費用等がかさんだことなどから予算不足をきたすなどして、全員による調査は行えず、研究会の開催などにも十分とはいえない面がある。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度も、海外調査(アメリカ、ドイツ法圏、北欧)、国内の少年矯正施設等の調査を充実させ、中間報告も行う予定である。現地調査の際の入手資料を含む文献の調査検討を充実させるとともに、研究代表者、研究分担者間の連絡・調製を一層密にして、より、効率的かつ充実した調査・研究を実施していく予定である。
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Research Products
(12 results)