2016 Fiscal Year Annual Research Report
開発途上国の持続的発展を支えるインフラストラクチャーの役割に関する経済理論研究
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16H03625
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
北浦 康嗣 法政大学, 社会学部, 准教授 (90565300)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮澤 和俊 同志社大学, 経済学部, 教授 (00329749)
玉井 寿樹 名古屋大学, 経済学研究科, 准教授 (00456584)
古村 聖 武蔵大学, 経済学部, 准教授 (30735783)
焼田 党 南山大学, 経済学部, 教授 (50135290)
菅原 晃樹 名古屋学院大学, 経済学部, 准教授 (80581503)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 経済発展 |
Outline of Annual Research Achievements |
マクロ経済学における経済成長理論に,環境や途上国政府のガバナンス,雇用,格差問題の要素を取り込んだ分析を進めた。共通の土台として,インフラ整備が経済成長や社会厚生に与える効果を用いた研究を軸に,環境の持続的発展・途上国政府のガバナンス・新たな雇用創出・所得格差・所得再分配を対象としたグループを構成して研究を進めた。 平成28年度は,インフラ整備と経済成長,貧困削減に関する理解を共有するために,基礎的な勉強会を定期的に行った。名古屋で開催したNagoya Macroeconomics Workshopや東京で開催したEconomic Thery and Policy Workshopを通じて,若手の研究者との交流を行った。とくに,経済成長分野に関して,多くの知見を得ることができた。 それぞれの研究分担者は,公共経済学,財政学,マクロ経済学,労働経済学等の国内外の会議への参加および論文報告を行った。平成28年度については,国際公共理論学会(アメリカ)や欧州経済学会(スイス)などの学会において参加および報告を行った。 それぞれのグループでの進捗状況を確認するために,最低年1回程度の全体会議を開催の予定であったが,全体会議ではなく,研究代表者と各分担者との個別の会議を行った。 いくつかのグループで研究に進展があったので,次年度に向けてのモデル構築を行っているところである。各グループの打ち合わせはメールやセミナー開催時に適宜必要に応じて行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
いくつかのグループ間でモデルの構築を開始しているところである。とくに,港湾施設に代表される途上国のインフラ整備に関するモデルの構築,および,途上国の労働市場を分析するモデルの構築に関しては,予定していたより早く進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度の活動を踏まえて,各自の問題意識に基づく開発途上国モデルを構築する。モデル構築の際には,グループ間における活発な議論を行うことができるように研究会を行う。ここで修正を加えたモデルは,研究成果として,国内外の研究集会や学会で報告する。その際,広い範囲の研究者からの意見を研究に取り入れる。研究体制が首都圏・中京圏・関西圏といった地の利をいかして,多くの研究者が参加する研究集会に積極的に参加する予定である。また,今年度は日本経済学会や日本応用経済学会などの国内学会において参加と報告を行う。
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Research Products
(13 results)