2018 Fiscal Year Annual Research Report
On Mechanism of Macroeconomic Fluctuation under Economic Heterogeneity and Misallocation of Resources
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16H03626
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| Research Institution | Kansai University |
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Principal Investigator |
稲葉 大 関西大学, 経済学部, 教授 (50611315)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奴田原 健悟 専修大学, 経済学部, 教授 (30553672)
大津 敬介 慶應義塾大学, 商学部(三田), 准教授 (50514527)
陣内 了 一橋大学, 経済研究所, 准教授 (50765617)
高橋 修平 京都大学, 経済研究所, 准教授 (60645406)
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| Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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| Keywords | 経済の異質性 / ミス・アロケーション / 名目賃金改訂頻度の違い / ラッファー曲線 / 地域景気循環会計 / 金融市場の機能不全 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は，資源配分のミス・アロケーションに関する理論・実証分析により，マクロ経済政策へのインプリケーションを導き出すことである．資源配分のミス・アロケーションとは，労働や資本、地域間において利用される資源や資金の非効率な配分のことをいう．本年度の主要業績を下記の通りまとめる。
1. 労働市場における問題として、Takahashi(2018)では、名目賃金の改定頻度の異なる均衡が複数存在するのか、ニュー・ケインジアンモデルを用いて分析を行った。解析的な分析、そして数値計算を用いた分析によって、現実的なパラメータ設定の下では、複数の均衡は生じないことを示した。
2. Inaba and Otsu(2018)では、日本の都道府県データベースを構築し、地域間のミス・アロケーションの要因分解を行い、金融市場の問題が消費のリスク・シェアリングを妨げていることを示した。
3. 課税によるミス・アロケーションや税収への効果の研究として、Hiraga and Nutahara(2018)では、動学一般均衡モデルを用いたラッファー曲線（税収曲線）の形状が、労働所得税と消費税という税制の違いに対して異なるのか、余暇の相対価格の税率弾力性から理論的な分析を行った。
4. 金融仲介部門に関わる研究として、Guerron-Quintana and Jinnai (2019)では、2000年代後半の世界同時大不況とそれに続く景気回復期の経済成長率の低さの要因を、内生的成長理論のメカニズムと金融仲介部門の摩擦を取り込んだ構造モデルを使って実証的に調べた。Quantitative Economicsに掲載が決まっている。
最後に研究業績の発表・意見交換の場として，琉球大学にてDSGEカンファレンスを行った．
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| Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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| Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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