2019 Fiscal Year Annual Research Report
近世村落社会における複合生業の存在と市場経済の発展
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16H03648
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
山内 太 京都産業大学, 経済学部, 教授 (70271856)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村山 良之 山形大学, 大学院教育実践研究科, 教授 (10210072)
佐藤 康行 新潟大学, 人文社会科学系, フェロー (40170790)
長谷部 弘 東北大学, 経済学研究科, 教授 (50164835)
張 テイテイ 東北大学, 経済学研究科, 博士研究員 (60803046)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 市場経済化 / 複合生業 / 近世村落社会 / 村落的共同性 / 自然環境 / 生業暦 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度である本年度は、研究のまとめ、総括を行った。そしてその総括の具体化として、まず2019年9月にフランスパリで開催されたrural history2019において、研究代表者がオーガナイザーとなって組織したパネル「The water management and the market economy」において、本研究課題の研究分担者長谷部弘氏、村山良之氏、そして山内との三人の共同報告「The livelihood of the people who have been in the wet land area in early modern Japan」を行った。これは越後蒲原平野の自然環境から説きはじめ、水害対策をめぐる村落的共同性、さらに複合生業の在り方に関する報告であった。また研究分担者張テイテイも同パネルにおいて、「Structure and Characteristics of Labor Migration in the 19th Century Japan」という報告を行った。これは、主として角田浜村の人口構造と労働力流出に関わる内容であった。パネル会場には、各国研究者が来場し、活発な意見交換を行うことができた。 その後、さらに情報・データを取捨選択したうえで、11月に宮城県仙台市で開催された日本村落研究学会第67回大会において、上記三名の共同報告「近世後期低湿地帯村落における複合生業の存在と市場経済の発展」を行った。これは、パリでの報告をもとに、複合生業と市場経済化の関連をより深く問うた報告であった。会場には多くの聴衆が来場し、質疑応答を通じて、貴重な情報交換を行うことができた。 最後に20年3月に新潟大学において予定していた、様々な研究分野の研究者を交えた総括的研究会を、新型コロナウイルス流行のため、断念することになったことは悔やまれる。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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