2018 Fiscal Year Annual Research Report
Co-evolution and firm growth: Through the extension of the Red-Queen Approach
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16H03658
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
三橋 平 慶應義塾大学, 商学部(三田), 教授 (90332551)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ALCANTARA L.L. 立命館アジア太平洋大学, 国際経営学部, 教授 (10584021)
閔 廷媛 上智大学, 経済学部, 准教授 (30632872)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 経営学 / 競争 / 認知 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、それまでの研究活動を踏まえて、成果をまとめ、学会発表を行い、論文を執筆し、そして、論文を投稿することに注力を入れた。2018年8月のアメリカ経営学会では、3つの論文が査読を通り発表できることになった。その場でのディスカッションや情報交換も有意義であったが、一度形にしたことで、さらに研究の完成度を高めるための気付きを得ることができた。投稿した論文は現在2本あり、いずれもが一度返却され、論文の改訂作業を行った。競合間の認知問題に関する論文については、新たにプロトタイプ理論を礎とし、論文の改訂を行った。この論文では、新しい市場にある新興企業が、ある既存企業をライバル視している際、どのような状況であればこの既存企業は互恵的にこの新興企業をライバル視するのか、ということをテーマにしている。我々のプレディクションでは、既存企業は競合認識においてプロトタイプを用いている。ここでのプロトタイプとは、典型的・代表的な競合他社のイメージであり、新興企業がこのプロトタイプに近いと判断できる時に競合認識が起こるというものである。この実証されたプレディクションから、新興企業は明確なアイデンティティを持つべきだという議論に対して疑問が生まれてきた。明確なアイデンティティは確かに資源獲得に際しては役立つが、競合他社にとっては目立つ、そして、分かりやすい存在となり、競合する既存企業のレーダーにかかりやすくなってしまう。このような実務的なインプリケーションについても論文中で議論している。従業員間の競争に関する論文については、成果主義、ネットワーク、イノベーション、という新しい切り口から研究を進め、論文としてまとめている。引き続き改訂作業を行い、学会発表した論文を論文発表という成果にまとめられるよう継続していく。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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