2017 Fiscal Year Annual Research Report
オープン・イノベーションによる製品高度化のマネジメント~技術とアートの融合
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16H03663
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
大木 裕子 東洋大学, ライフデザイン学部, 教授 (80350685)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
李 為 京都産業大学, 経営学部, 教授 (00454471)
古賀 広志 関西大学, 総合情報学部, 教授 (20258312)
関 千里 愛知学院大学, 経営学部, 准教授 (70434256)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 製品の高度化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はオープン・イノベーションによる製品高度化に向けた技術とアートの融合のためのマネジメントをテーマとしてきた。製品高度化とは、要求水準の高いハイエンド・ユーザーの顧客満足を充足するために、生産者側が、より洗練された製品を作り続けようとすることで、表面的なデザインのみならずライフスタイルを提案していくようなトータルなプロデュース力が必要とされる。そのため、本研究では高度な製品を創り出すための共創的分業において、ネットワークの核となるビジネス・プロデューサーの役割に着目し、価値創出のダイナミズムを解明するために、各メンバーが詳細なパイロット研究に臨んだ。その結果、ビジネス・プロデューサーが存在するモノづくり現場においては、新たな市場創造に成功しているケースが多く、またその内在的な存在が、伝統的な手工芸的ものづくりにおいては必要であることが明らかになった。一方で、ビジネス・プロデューサーの不在はものづくりの分業を支え合いながら顧客満足をもたらすような仕組みを構築できないという負の循環をもたらすことになり、市場の活気に陰りが見えると、急速に産業自体が衰退してしまうことになる。 これまで蓄積した事例研究により、理論的な枠組みを精緻化し、多様なステークホルダーとの関係を鑑みながら、イノベーティブなものづくりのマネジメントについて理論を構築するための準備を進めてきたところである。AI時代ならではのものづくりにおける人間ならではのクリエイティビティについて解明するという次の研究ステップへとつなげていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画に則り、順調に研究を進めているため。
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Strategy for Future Research Activity |
現在のところ順調に進んでいるため、今後も計画に則り研究を推進していきたい。
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