2018 Fiscal Year Annual Research Report
オープン・イノベーションによる製品高度化のマネジメント~技術とアートの融合
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16H03663
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
大木 裕子 東洋大学, ライフデザイン学部, 教授 (80350685)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
李 為 京都産業大学, 経営学部, 教授 (00454471)
古賀 広志 関西大学, 総合情報学部, 教授 (20258312)
関 千里 愛知学院大学, 経営学部, 教授 (70434256)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 産業クラスター / 伝統産業とAI |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、オープン・イノベーションによる製品高度化に向けた技術とアートの融合のためのマネジメントがテーマである。製品高度化とは、要求水準の高いハイエンド・ユーザーの顧客満足を充足するために、生産者側が、より洗練された製品を作り続けようとすることで、各工程における技術革新を誘発しながら高度な製品を生み出すことに成功し、結果として製品群全体の品質が上向きに牽引される状態を指す。本研究では、高度な製品を創り出すためのオープンな協創的分業において、ネットワークの核となるビジネス・プロデューサーの役割に着目し、価値創出のダイナミズムを解明する。これまで蓄積してきた産業クラスターの技術継承とイノベーションに関する研究を発展させた本研究では、ものづくり全般に応用可能な理論を構築することを目指している。 本年度は、1,パイロット調査の結果を踏まえて、分析枠組を完成させる, 2. 参与観察を本格的に開始する, 3.事例研究を一層精緻化するために、次の組織との交流により情報収集と意見交換を行う, ことを計画してきた。 本年度の研究実績としては、共同研究者との連携を密にし、これまでの研究を中間的に取りまとめるとともに、6月には中国で、1月にはアメリカでの国際学会で報告を実施し、国内外の研究者からのフィードバックを受けることで、新たな研究の発展性を探ることに尽力してきた。具体的な調査は、6月に大分での伝統産業、3月に沖縄と福岡県八女市での伝統産業、海外では9月にフランスでのハイテク産業と伝統産業の分野での、詳細なヒアリング調査及び参与観察を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画に従い、研究は順調に進捗している。
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Strategy for Future Research Activity |
環境変化の激しい中で、定量調査を実施するよりも詳細な定性調査を積み重ねることの重要性を認識しており、定性調査を重視した方向性で研究を推進していく方針である。
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Research Products
(4 results)