2016 Fiscal Year Annual Research Report
軍事被害を不可視化させる社会構造に関する総合的研究 -沖縄、本土、太平洋諸島
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16H03694
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
朝井 志歩 愛媛大学, 法文学部, 准教授 (70405091)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池尾 靖志 立命館大学, 産業社会学部, 非常勤講師 (20388177)
Ronni Alexander 神戸大学, 国際協力研究科, 教授 (40221006)
竹峰 誠一郎 明星大学, 人文学部, 准教授 (40523725)
熊本 博之 明星大学, 人文学部, 准教授 (80454007)
大野 光明 同志社大学, グローバル・スタディーズ研究科, 研究員 (80718346)
長島 怜央 明治学院大学, 国際平和研究所, 研究員 (10626039)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 軍事 / 被害 / 米軍基地 / 地域社会 / 環境問題 |
Outline of Annual Research Achievements |
2016年度の本研究では、「研究実施計画」に記したように、研究代表者と研究分担者による研究会を年に3回、8月(神戸)、12月(東京)、3月(愛媛)で行なった。8月の研究会では、各自のこれまでの研究の概要の紹介と、各自の今後の研究計画を発表した。12月の研究会では、シンシア・エンローの『策略 女性を軍事化する国際政治』を題材に、社会の軍事化がどのような形で生じるのかについて、各自の事例研究を踏まえながら議論した。3月の研究会では、今年度の各自の研究報告を行ない、各自のフィールド調査から得られた知見について整理し、来年度の研究計画について話し合い、研究分担者4名が6月に香港で開催されるISAで、研究代表者と研究分担者2名が環境社会学会大会で、それぞれ企画セッションを設け、学会発表をすることを決定した。 各自の今年度の研究実績は、研究会のメンバーが共同で学会発表をするといったことはなく、各自が個別に論文の執筆や図書の刊行、学会発表を行なった。主なものとして、研究代表者は第89回日本社会学会で学会発表を行なった。また、研究分担者のうち2名は、編著書のうちの一章を執筆担当して図書を刊行した。さらに、研究分担者のうち2名は国際学会で学会発表を行なった。その他、論文や学会発表など多数の研究実績が得られた。 なお、研究分担者のうち2名が2017年度から常勤職の准教授として新たに大学での就職が決まった。若手を中心とした研究会であるため、研究会での議論を通してお互いの研究への刺激となり、本研究が若手研究者の育成にも寄与しているといえる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究代表者をはじめ、研究分担者たちの各々の事例に関する調査が順調に進んでいる。また、計画通りに年3回研究会を開催し、研究課題に関する議論を深めた。
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Strategy for Future Research Activity |
各自の事例に関する調査を今後も続ける予定である。また、年3回研究会を開催する予定である。さらに、2017年度はISAのセッションや、環境社会学会での企画セッションでの学会発表を、研究代表者や研究分担者らが共同で行なうことを計画している。
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Research Products
(28 results)