2019 Fiscal Year Annual Research Report
「新型うつ」の予防と治療に関する心理学および精神医学的研究
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16H03741
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
坂本 真士 日本大学, 文理学部, 教授 (20316912)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 隆弘 九州大学, 大学病院, 講師 (70546465)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 抑うつ / 社会系心理学 / 精神医学 / 心理的障害 / 新型うつ / バイオマーカー / 学際研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
心理学研究については、2点の成果が報告できる。 (1) 「新型うつ」を巡る問題のひとつに、うつ病による休職期間中の過ごし方が挙げられる。すなわち、うつ病の患者本人はうつ病からの回復によいと信じて気晴らし(例えば旅行)を行ったのに対し、周囲の人たち(例えば、会社の同僚・上司)はその気晴らしを回復の一環として認めず、単にレジャー活動に過ぎないと感じており、このギャップが軋轢に発展し患者の職場復帰を困難にさせている可能性である。そこで、どのような気晴らしならば、問題となりにくいのかについて男性会社員640名(一般社員・管理職各320名)を対象に調査をしデータを分析した。その結果、一部の積極的気晴らし(国内外の旅行や飲み会・パーティへの参加)と気晴らしをSNSへ投稿することは、問題視されやすいことがわかった。 (2) 「新型うつ」の特徴のひとつに、勤務時間中はうつになるが、勤務時間外ではうつが軽快する点がある。勤務時間内外を分けて心身の状態を測定する尺度がないため、独自に開発した。会社員400名を対象にインターネット調査をしデータを分析した。その結果、新たに作成した尺度は2因子(心身の不調、好調)に分かれ、心身の不調は既存の抑うつおよび不安を測定する尺度と高い相関を有するとともに、勤務時間中および自由時間における状態を弁別的に測定していることが示された。 精神医学研究について、最終年度は開発したTACS-22を用いたデータ集積を継続して行った。今後、各種データと新型うつとの関連を解析する予定である。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Perceptions of traditional and modern types of depression: A cross-cultural vignette survey comparing Japanese and American undergraduates2019
Author(s)
Kashihara, J., Yamakawa, I., Kameyama, A., Muranaka, M., Taku, K., & Sakamoto, S.
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Journal Title
Psychiatry and Clinical Neurosciences
Volume: 73
Pages: 441-447
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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