2020 Fiscal Year Annual Research Report
道徳の教科化と教育の保守化をめぐる学校現場の政策受容過程に関する総合的研究
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16H03788
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Research Institution | Tokoha University |
Principal Investigator |
紅林 伸幸 常葉大学, 教育学部, 教授 (40262068)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 瑛仁 大阪大学, 人間科学研究科, 講師 (30756028)
川村 光 関西国際大学, 教育学部, 教授 (50452230)
冨江 英俊 関西学院大学, 教育学部, 教授 (70366805)
越智 康詞 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (80242105)
鈴木 和正 常葉大学, 教育学部, 准教授 (80759077)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 特別の教科 道徳 / 道徳の教科構造 / カラフルな学校 / 道徳の授業の実施実績調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020~2021年度は、①国内での実践研究による新しい道徳の授業モデルづくりと、②「特別の教科 道徳」の実施状況に関する質問紙調査の実施、③すでに実施した海外視察データの整理を通じての新しい道徳教育が目指す社会像についての理論的検討を中心に研究を実施した。 ①国内での実践研究による新しい道徳の授業モデルづくり:1年間、研究期間が延長されたことで、当初計画よりも多くの道徳の授業に関する実践研究の蓄積が実現したことから、特別の教科となった道徳の授業において期待される道徳の教科構造を確認する作業が可能となった。授業の中での子どもたちの思考の動きを追う作業と、授業づくりの過程で教師が関心を向ける対象を検討する作業によって、教師が児童に全員で考えることができる一つの課題を用意し、授業内でその課題に時間をかけて何度も考え直す場を用意していることが明らかになった。道徳はこの思考プロセスを、毎週1回、9年間にわたって繰り返し経験する教科構造を持つ。この成果については2022年度に公表する。 ②「特別の教科 道徳」の実施状況に関する質問紙調査:2020年度はコロナ禍で通常と異なる条件となったため実施を延期した。2021年度もコロナ禍は続いたが、対策が日常化したと判断し、2022年3月に2021年度の道徳の授業の実施実績を調査する質問紙調査をWebアンケート形式で実施した。2016年度調査と同じ14都府県を対象として、小学校840校(各60校)、中学校560校(各40校)に調査依頼を行い、3月末締め切りで710票(現時点)を回収した。なお、本調査の集計及び分析は現在実施中であり、2022年度中に紀要及びWeb等で結果を発表する予定である。 ③海外視察データの整理を通じての新しい道徳教育が目指す社会像の検討:多様性を尊重するカラフルな社会、カラフルな学校が目指すべき理念となることを確認した。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)