2017 Fiscal Year Annual Research Report
Dynamic rheology measurements of bubble and crystal bearing magmas
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16H04042
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
並木 敦子 広島大学, 総合科学研究科, 准教授 (20450653)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 粘弾性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本報告では3年間ある研究計画の2年目の予算を用いて行った研究を報告する。これまでに高温炉を用いて高温でマグマの粘弾性を測定する事が可能となっていた。よって、当該研究期間では広い温度範囲で測定を行った。測定は以下の4種類の変形様式を用いて行った。①歪振幅を一定にして周波数を変える測定、②周波数を一定にして、歪振幅を変える測定、③応力振幅を一定にして周波数を変える測定、④振動ではなく、一方向にせん断変形させる測定、である。このうち①、②では粘弾性的性質が得られた。一方、③、④では低温の場合にはサンプルが破壊し、高温の場合にはサンプルの一部が削れた。これらの観察結果を整理し、地震波により地下のマグマの状態がどのようにモニタリングできるか考察した。この成果は現在論文にすべく執筆している。また、2014-2015年に噴火した阿蘇山の噴出物である、発泡度の高い玄武岩質安山岩のスコリアと火山灰の粘弾性についても測定した。この測定の最中に、950℃の高温では、火山灰が凝着する事を発見した。よって、高温において火山灰が凝着する時の粘弾性と浸透率の測定に基づき、火山灰がリサイクルされることでマグマの噴火様式がどのように影響を受けるか考察した。また、近年地震波測定で減衰の逆数Qが測定されていることから、スコリア及び火山灰のQを測定し、その温度依存性を明らかにした。阿蘇山の噴出物に関する研究成果は、論文としてまとめられEarth Planets and Spaceの阿蘇特集号に掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度に高温炉の納品が遅れ、また、納品された部品に多くの不具合があった為、初年度の研究が大幅に遅れた。この影響を克服する事はいまだできず、2016年に本研究を申請した当初の研究計画に比べれば現在も研究は遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2018年度に得られた成果を論文としてまとめ、2019年度以内の出版を目指す。
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