2017 Fiscal Year Annual Research Report
低逆転頻度期の古地球磁場強度長期連続変動の解明-外核プロセスへの新たな制約
Project/Area Number |
16H04043
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
山本 裕二 高知大学, 教育研究部自然科学系理学部門, 教授 (00452699)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小玉 一人 同志社大学, 研究開発推進機構, 研究員 (00153560)
山崎 俊嗣 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (80344125)
小田 啓邦 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 上級主任研究員 (90356725)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 地磁気 / 古地磁気 |
Outline of Annual Research Achievements |
地球磁場変動は大きな強度変化も伴うが、その変化については、現在までに過去約 200-300 万年間の強度相対値連続変動が解明された状態に留まっている。すなわち、逆転頻度が 100 万年あたり 4-5 回という、地球史で見れば「現在」の熱境界条件下での変動が解明されたに過ぎない。本研究では、100 万年あたり 2 回という低逆転頻度を示す過去約3500~4200 万年間、つまり、「現在」とは熱境界条件が大きく異なる期間について強度連続変動の解明に取り組むことを目的としている。
今年度までに、IODP Site U1403, U1408, U1409, U1410 u-channel 試料の自然残留磁化(NRM), 非履歴性残留磁化(ARM), 等温残留磁化(IRM)の測定を完了した。これらの試料の詳細なNRM測定結果をまとめ、掘削船上でのNRM初期分析結果に基づく古地磁気極性層序を更新し、その報告論文を投稿した。船上での結果に比べて特に負の伏角が明瞭に認識できるようになった結果、クロン境界の深度をより精密に決定できるようになり、多くのクロン境界は船上での決定深度と1m以内の違いに収まるものの、幾つかの境界は1mを超える差が生じたことや、船上では決定できなかった新たなクロン境界の深度を決定できたことを報告している。併せて、この報告論文によるデータを基礎とする、中期始新世の astronomical timescale の精緻化に関する共著論文を投稿した。
平行して、マイクロ波着磁/消磁システムの改良のため、導波管部品の一部選定と購入を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
海底堆積物の残留磁化測定とデータ解析は順調であるが、火山岩試料の選定と、マイクロ波着磁/消磁システムの改良が進んでいないため。
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Strategy for Future Research Activity |
IODP Site U1403, U1408, U1409, U1410 u-channel 試料の各種残留磁化測定の結果の詳細解析を進め、過去約3500万年前~5000万年前の期間の古地磁気強度相対値連続変動の復元に取り組む。マイクロ波着磁/消磁システムの改良についても、平行して取り組む。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Towards a robust and consistent middle Eocene astronomical timescale2018
Author(s)
Boulila, S., Vahlenkamp, M., De Vleeschouwer, D., Laskar, J., Yamamoto, Y., Palike, H., Turner, S.K., Sexton, P.F., Westerhold, T., Rohl, U.
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Journal Title
Earth Planet. Sci. Lett.
Volume: 486
Pages: 94-107
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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