2018 Fiscal Year Annual Research Report
Polymer chains dynamics as observed by high speed 3D scanning coherent anti-Stokes Raman microscopy
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16H04202
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
前田 寧 福井大学, 学術研究院工学系部門, 教授 (60242484)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 高分子構造・物性 / ラマン分光法 / コヒーレントアンチストークスラマン / 光コヒーレントトモグラフィー / ナノ構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
① 共焦点レーザースキャンラマンイメージング機構の追加: 新たにDPSSレーザー(458 nm、100 mW)と共焦点レーザースキャナーを追加してラマン散乱光を検出する共焦点レーザースキャン顕微鏡として使用できるようにした。スパッタリングにより銀コートを施したポリスチレンやシリカの微粒子を4-アミノベンゼンチオールの単分子膜で修飾して、その表面増強ラマン散乱光(SERS)をバンドパスフィルターにより分離して検出し、イメージングおよびスペクトル測定を行った。分散液中やコロイド結晶中での単一の微粒子の運動を解析した。 ② 液中での共重合体の構造転移のダイナミクスの解析: これまでに試作した装置を用いて、温度応答性ブロック共重合の温度に依存した会合と水和状態の変化を解析した。親水性-LCSTブロック共重合体のユニマー ⇔ ミセル転移やLCST-UCSTブロック共重合体のミセル ⇔ 逆ミセル転移を対象として、イメージングによりモルフォロジー変化を、スペクトル測定により水和の変化を追跡した。さらに、親水性ブロックを安定化剤とする疎水性ブロックのRAFT重合において、疎水部の体積分率の増加に伴ってブロック共重合体が会合体の形態を変化させる過程を解析した。 ③ ポリエチレングリコール(PEG)とチオシアン酸塩の錯体結晶の解析: 試作した装置を用いて、PEGとチオシアン酸ナトリウムが作る錯体結晶の結晶化過程を解析した。イメージングにより球晶の形成過程を、スペクトル測定により高分子―イオン間の相互作用の変化を追跡した。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)