2017 Fiscal Year Annual Research Report
Integrated system of visible light communication and fast vehicle ahead recognition by high-speed stereo camera and visible light ID
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16H04364
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山里 敬也 名古屋大学, 教養教育院, 教授 (20252265)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 可視光通信 / イメージセンサ通信 / 車車間路車間通信 / 可視光ID / 高速二眼カメラ / 車輌周辺環境の高速認識 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,可視光通信によるインフラ協調型安全運転支援システムの実現を目的に,車輌周辺環境の高速認識・通信統合システムについて検討する.具体的には,具体的には,申請者がこれまで行ってきたイメージセンサを用いたITS可視光通信を発展させ,まず,カメラを2台に増やしたステレオ構成とした,高速二眼カメラによる時空間画像と時空間断面画像の解析を行う.次に,そこで得られた成果を発展させることで,高速二眼カメラと可視光IDによる車輌周辺環境の高速認識・通信統合システムを構築する.このような検討を通して,可視光通信の新たな枠組みの構築を目指すだけで無く,可視光IDと併用することで高速・高精度化な車輌周辺環境の認識を目指す. 平成29年度は、主に実験装置開発に尽力した。具体的には新規購入した高速二眼カメラの受信アルゴリズムを開発し、高速二眼カメラによる可視光通信信号のダイバーシチ受信技術開発を行った。また、ダイバーシチ受信アルゴリズムとして、新たに可視光通信のための選択ダイバーシチ受信技術および最大比合成ダイバーシチ受信技術を確立した。特に、最大比合成ダイバーシチ受信技術は性能も良く、有望であることが確認できた。 また、送信機であるLEDアレイも新たに構築した。こちらは納入されたばかりで、現在、基本性能の検証を行いつつ、種々の送信信号について、現在、試行している段階である。残念ながらLEDの非線形性特性の影響で多値化信号を伝送する場合に特性劣化が顕著となることが分かった。このため、これを補償できるプリコーディングおよび等化技術などの適用を検討している段階である。 以上のように、研究の進捗はやや遅れがみられるものの、総じて順調に進展しているものと考えいている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでの研究成果を逐次まとめ国内口頭発表、国際会議、またこの分野で最も権威のあるIEEE論文誌などで公表してきたこともあり、招待講演2件、また来年には招待講演3件の依頼を受けるなど、本研究開発に対する国内外の評価は高い。このことからも、本研究開発が順調に進展しているものと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度は、本研究開発の最終年度であり、研究をまとめあげる所存である。また、昨年から招待講演の依頼もあり、可視光通信の発展に寄与できるように、積極的に発表していく所存である。
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