2018 Fiscal Year Annual Research Report
A Study on Wide Area Free-viewpoint Television
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16H04370
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Research Institution | Nagoya Industrial Science Research Institute |
Principal Investigator |
谷本 正幸 公益財団法人名古屋産業科学研究所, 研究部, 上席研究員 (30109293)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 自由視点テレビ |
Outline of Annual Research Achievements |
FTVを広域化するため,多視点カメラを3次元空間内で移動させて広い空間を撮影するFTV方式を研究した.固定多視点カメラで撮影できる空間は狭いため,多視点カメラを自動車やドローンに搭載して移動させて,超広域の光線を取得する.これまでの固定多視点カメラによるFTVの光線空間方式では,多視点カメラの中心を基準点とする光線空間表現を用いていた.この光線空間表現を移動多視点カメラによるFTV方式に適用すると,光線空間の基準点が多視点カメラの位置毎に異なるため,取得位置が異なる光線空間を統合して超広域の光線空間とすることができない.そこで光線空間の基準点を変換する研究を行った.その結果,(X, Y, Z)を基準点とする光線空間を(0, 0, 0)を基準点とする光線空間に変換するには,(X, Y, Z)を基準点とする光線空間の位置パラメータであるξとηに,(X, Y, Z)を通る光線群の(0, 0, 0)を基準点とする光線空間の位置パラメータξとηをそれぞれ加えればよいことが明らかになった.これにより,基準点を変換すると物体形状を表現する光線空間の局所構造である微細構造が保たれたまま,実空間内の物体位置を表す大局構造である正弦波構造が変形する.このとき,正弦波の振幅の差が基準点の距離の差を表し,位相の差が基準点の方向の差を表す.光線空間の基準点を変換するシミュレーション実験を行い,この理論を実証した.これによって,異なる位置で取得した様々な光線空間を統合できるようになった.この手法により,水平な円周上に配置した多視点カメラを直線に沿って移動させて取得した光線情報から光線空間を生成するシミュレーション実験を行い,直線上及びそれに垂直な方向に移動した位置での自由視点画像を生成できた.これによって,多視点カメラを3次元空間内で移動させて広い空間を撮影するFTVの広域化の基本手法が確立できた.
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)