2020 Fiscal Year Annual Research Report
竹の特性を活かした建築構造の開発およびその構造設計手法、設計施工基準の確立
Project/Area Number |
16H04453
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
陶器 浩一 滋賀県立大学, 環境科学部, 教授 (50363958)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 構造設計 / 竹構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
〇実大モデルの実施設計・施工:今までの研究成果に基づき、以下の3つのタイプの竹構造実大モデルの実施設計および施工を行った。①野外ステージ(平面積約150㎡,最大スパン約14m,孟宗竹約300本使用)②移動式ワーケーションスポット(平面積約16㎡、最大スパン約4m、孟宗竹・真竹約80本使用)③移動式日よけベンチ(平面積17㎡、孟宗竹約30本使用):設計にあたっては、今までの研究結果に基づいて部材断面、強度および剛性、接合部強度を算定し、建築基準法に基づく荷重を用いて設計を行っている。また、実際に使う竹材の長尺丸竹曲げ試験および丸竹材料強度試験(曲げ強度、圧縮強度、引張強度、せん断強度)を実施し、その結果を設計に用いている。解析においては、幾何学的非線形解析により初期形状形成時の曲げ応力を計算し、架構形成後の全体解析は3次元立体フレームを用いている。架構方式および接合部の考案を行い、施工にあたっては、学生が施工計画、フレーム加工、現場施工までを行なった。学生はいわば素人であるため、本研究で考案したプロトタイプは、特殊な技術や経験を有することなく、簡単に且つ自由に建築的架構空間が生みだせることの実証にもなった。 これら3つに平成23年に構築したドーム状架構(竹の会所)を加えた4種の架構を、自然丸竹の用いた架構のプロトタイプとしてまとめた。 〇アジアの大規模竹建築調査:コロナ禍による行動制限が続いたため海外での調査研究を行うことができなかったため、海外研究者とオンラインにて技術交流を図り、竹に関係するシンポジウム(インドネシア、イタリア、フィリピン)に出席(オンライン)して、成果発表を行った。 〇研究成果発表:今までの研究成果につき、1件の審査付き論文掲載、14件の学会等への発表、5件の研究会等での発表を行い、成果の公表を行った。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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