2020 Fiscal Year Annual Research Report
動的オーセンティシティ発現構造にもとづく文化的景観の計画体系化国際共同研究
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16H04473
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
神吉 紀世子 京都大学, 工学研究科, 教授 (70243061)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小浦 久子 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (30243174)
工藤 和美 明石工業高等専門学校, 建築学科, 教授 (40311055)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 動的オーセンティシティ / 文化的景観 / 計画体系 / 国際共同研究 / フィールドスクール / インドネシア / ドイツ・ルール地方 |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍の影響で、海外との共同研究がストップし、また、国内でも現地調査等が難しい場合が生じたことから、合計2年間延長することとなった。従って研究実績は、2020~2022年度の3年間になる。この間最も活発に実施できたのはインドネシアとのオンラインでの共同の研究で、それまでの共同の成果である、ジョグジャカルタ、ボロブドゥール、バリ、ジャカルタの文化的景観としての再評価、保全、居住者の主体性と暮らしの環境価値の向上に関する研究会、講演等を多数実現でき、関心を拡げ、景観保全のみならず、都市・地域の計画システムそのものの進化を考える論点、地区ごとのミクロな価値を重視しつつ広域な全体像を文化的景観遺産として統合的に守る、動的オーセンティシティの概念の重要性とその認識に基づいて、文化的景観の遺産を歴史的な貴重さを重視するのに偏りすぎずに、現在進行形の新たな価値創造も含める必要を提唱する動きが生じてくることとなった。バリ島にといて現在の世界遺産の枠組みだけでなく、高齢者の豊かな暮らしの場としての再評価などの関心、調査に繋がるなどの展開があったことはその1つである。国内では長期に丁寧な地域調査を続けてきた竹野、京都、金沢等で、新たな景観評価の視点を示す学術成果が得られた。これらの成果を、活動が再開しはじめた国際学会や国内研究集会等で発表する機会も得られるようになり、国内外での発表と議論をできるだけ行うように努め、多くのフィードバックを得た。ドイツやインドネシアとは、さらに次の新たな研究協力の企画を始めることができ(これは、渡航しての対面があって初めて具体的に進捗した)、研究の完了として一定の到達点に帰着できた。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
(1)(2)(3)はこの科研費とあわせて、トヨタ財団の国際助成からのサポートもあり、(2)(3)はトヨタ財団に関する活動まとめ展示のために作られたもので、今のところ限定公開としています。
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Research Products
(47 results)