2018 Fiscal Year Annual Research Report
Creation of radio wave absorbers and refractory materials for melting rare-earth containing steel by using lanthanum sulfides
Project/Area Number |
16H04542
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Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
平井 伸治 室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 教授 (10208796)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 誘電性電波吸収体 / セリウム三二硫化物 / S11反射特性 / PMMA樹脂 / 実用化レベル / 粒径 / 耐火物 / 溶鋼 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、Laと同様に安価なCe硫化物の誘電性電波吸収体と希土類含有鋼用耐火物としての特性を明らかにした。 γ-Ce2S3粉末を分散させたPMMA樹脂成形体を用意し、電波吸収特性に及ぼす粉末の粒径と樹脂成形体の厚さ依存性を調べた。成形体の厚さが1.5mmの場合、粒径7ミクロンでは8.2、9.4、11.7GHzにおいてS11は-20dBを超え、粒径12 µmでは8.0GHzにおいて-21.7dB、粒径20ミクロンでは11.7GHzにおいて-23.3dBとなった。厚さが1.0 mmの場合、粒径7ミクロンでは8.1 GHzにおいて-29.4dB、粒径が12ミクロンでは8.8GHzにおいて-30.2 dBの優れたS11を示した。試料の厚さが薄く、粒径が大きいほどS11が増加し、反射が起こる周波数は試料の厚さよりも粒径に依存した。 次に、希土類含有鋼用耐火物としての可能性を評価した。γ-Ce2S3粉末から作製したグリーンペレットを、Ar雰囲気中1650~1700℃、3hr保持し常圧焼結した。続いて、アルミナ坩堝に焼結体とSS400を入れ、溶解実験を行った。溶解実験前後を比較したところ、溶解温度が1560℃で焼結体がCe10S14O単相の場合はCe10S14Oの他にCe3O4とCe2O2Sの生成が、溶解温度が1630℃で僅かにCe2O2Sを含むCe10S14Oの場合はCe2O2Sピーク強度の増加が観察され、酸化が確認された。また、溶解試験後は、焼結体表面から厚さ0~30μmに亘り、S濃度が減少した層の形成を確認した。さらに、焼結体と溶鋼界面にMnの濃化も確認した。雰囲気中に酸素が存在すると、溶鋼中のMnと焼結体のCe2S3が容易に反応し、MnSとCe2O2Sが生成したものと推定される。なお、凝固後のSS400の化学分析を行ったところ、硫黄の僅かな増加と脱酸が確認された。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(22 results)