2018 Fiscal Year Annual Research Report
Cross-lineage analysis of the genomic binding sites of a transcriptional repressor BLIMP1 with a ChIP-sea method for small number of cells
Project/Area Number |
16H04720
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
栗本 一基 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (20415152)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | BLIMP1 / ChIP-seq / 微量解析 / 生殖細胞 / 小腸 / 視細胞 / 形質芽球 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、再構成始原生殖細胞、胚生12日雌雄始原生殖細胞、小腸上皮、周生期網膜視細胞前駆体、形質芽球についてBLIMP1結合部位とエピゲノムの関係を検討した。再構成生殖細胞形成過程については、抑制的ヒストン修飾(H3K27me3、H3K9me2)転写活性修飾(H3K27ac、H3K4me3)、DNAメチル化:胚生12日雌雄始原生殖細胞については先行研究のH3K27ac、H3K27me3、H3K4me3:小腸上皮についてはRoadmap Epigenomics ProjectのH3K27me3:周生期網膜視細胞前駆体については先行研究のH3K27me3:形質芽球については先行研究のH3K27ac、H3K27me3とBLIMP1結合部位との関係を解析した。このうち、再構成始原生殖細胞と形質芽球については、BLIMP1結合部位におけるH3K27acの抑制と、H3K27me3の増加(BLIMP1の発現より前にはH3K27me3のレベルがゲノム全体の平均に近かった部位)が見られた。これらの結果は、これらの細胞種でBLIMP1によるエピゲノム制御が共通していることを示唆している。興味深いことに、どちらの細胞種でも、BLIMP1発現以前にH3K27me3検出された部位にも、BLIMP1は強く結合することがわかった。これはBLIMP1がH3K27me3(ポリコーム)をリクルートするだけではなく、現時点では不明な機構によって、H3K27me3を認識して結合部位を選択する可能性を示唆している。一方、小腸上皮と網膜視細胞前駆体のデータからは、BLIMP1結合部位との間に有意な相関を得ることはできなかった。これが細胞種の特性によるものか、データの精度(細胞種の精製等)によるものかについてはさらなる解析が必要である。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)