2018 Fiscal Year Annual Research Report
Regulation and stack structure and motility of dynein
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16H04772
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
豊島 陽子 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (40158043)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ダイニン / ダイナクチン / 微小管 / 電子顕微鏡 / AFM |
Outline of Annual Research Achievements |
ダイニンの細胞内での制御因子としてダイナクチンが知られている。ダイナクチンは,ユニークな非対称の構造をもつ巨大なタンパク質複合体で、ダイニンや微小管をはじめ、様々な微小管結合タンパク質やカーゴ結合タンパク質と相互作用する。昨年度までに、ダイナクチンの各ドメインがダイニン及びダイニン・ダイナクチン複合体の微小管との相互作用における役割を明らかにしてきたが、今年度はダイナクチンの構造について詳しく調べた。 近年、ダイナクチンのクライオ電子顕微鏡像が報告され、ダイニンとダイナクチンの結合に関する知見が得られたが、微小管・ダイニン・MAPsと相互作用領域するとされるダイナクチンサイドアームがどのようなコンフォメーションをとるかについては明らかでない。ダイナクチン一分子を電子顕微鏡と高速AFMで観察することにより、サイドアームが多様なコンフォメーションをとることがわかった。サイドアームがArp1ロッドと結合したコンパクトなフォームと、ロッドから解離した伸びたフォームをとること、その割合が溶液条件等により変化すること、さらにサイドアーム内のダイニン結合部位のCC1が開閉すること、などがわかった。こうした多段階のコンフォメーション変化が、ダイニンや微小管結合との結合やダイニンの微小管上の運動の制御において重要な役割をもつことが示唆され、クライオ電子顕微鏡観察により報告されたダイナクチンのArp1ロッド部位でダイニンと結合するという描像とは異なる制御の様態が明らかになってきた。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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