2018 Fiscal Year Annual Research Report
Comprehensive research of signal transduction of cell
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16H04777
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
石島 秋彦 大阪大学, 生命機能研究科, 教授 (80301216)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 走化性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本申請は,統合的に細胞内情報伝達機構を明らかにすることを目的として,1.複数のモーターの回転の同時計測による情報伝達分子の変化の計測,2.新規開発ケージド化合物による高時間分解能外部環境変化による細胞の応答,3.モーターへの情報伝達分子の結合・解離と回転との同時計測,4.外部からの力学応答による情報伝達機構のフィードバック回路の解明,5.受容体の構造変化とモーター回転との相関計測,などといったさまざまな計測手法により,明らかにすることである. 1.に関しては,脱リン酸化機能を有するCheZの局在できないミュータントを用いた結果,CW→CCWにおいてモーターと局との距離依存による同期の時間遅れが消失した.このことは,極からの情報伝達が行われていることを示唆している(論文準備中).2.に関してはケージド化合物投入の前段階として青色忌避応答の負荷依存性について明らかにすることができた.3.に関してはさらなるS/Nの向上を目指しているが,まだ機能を有する融合タンパク質の作成までは至っていない.4.に関しては大腸菌にとって生理的な角速度の強制回転を与えたところ,数個の分子の結合の上昇がみられた.5.に関しては,適応にかかわるCheBの蛍光融合タンパク質が外部環境の変化により局への局在の様子が変化することを1細胞レベルで明らかにした(論文準備中).これらの結果のように,1細胞レベルで機能を保ったまま走化性関連たんぱく質の細胞内動態を明らかにすることが可能となってきた.また,蛍光イメージングとモーターの回転速度,回転方向転換も同時に計測できるようになってきた.今後はさらなるS/Nの向上に加えて,理論的な裏付けを行うことが必要となる.
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)