2017 Fiscal Year Annual Research Report
Molecular mechanism for the acquisition of multipotency by ribosome
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16H04795
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
太田 訓正 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 准教授 (90244128)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 淑子 京都大学, 理学研究科, 教授 (10183857)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | リボゾーム / 多能性獲得 / リプログラミング |
Outline of Annual Research Achievements |
①Human Dermal Fibroblasts (HDF)にリボソームを取り込ませて作製した細胞塊の、多能性獲得時における発現解析及びエピジェネティクス解析を行った。qPCR 発現解析及びBisulfite sequence 解析によって細胞塊の中のヘテロな状態を分析し、多能性を獲得した細胞集団の均一性を調べたところ、細胞塊を形成する細胞はHeterogenousな細胞集団から構成されていることが明らかになった。この結果は、Oct4やNonogなどの多能性マーカーを認識する抗体染色法やシングルセルでのqPCR解析でも示されている(Ito et al., Scientific Reports, 2018)。 ②リボソーム内のリプログラミングドメインの同定。精製した大腸菌リボソームの大・小サブユニット、並びに rRNA を用いて細胞塊形成実験を行い、細胞塊形成能が各々のサブユニットに存在するのか、またはリボソーム複合体としての構造が必要であるのかを明らかにすることを試みた。まず、リボソームを熱処理すると細胞塊形性能が消失した。また、精製したrRNAでは、細胞塊形成効果がないことが明らかになった。 ③リボソームによるニワトリ細胞初期化法の確立を試みた。京都大学・高橋淑子教授との共同研究により、ニワトリ胚尾部に存在する幹細胞様の細胞を単離し、Hisタグラベルされたリボソームを取り込ませる計画であったが、幹細胞様細胞の培養が上手くいかなかった。今後は、幹細胞様細胞での細胞培養を確立する必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ニワトリ胚尾部に存在する幹細胞様の細胞を単離する過程において、コントロ ールとして用いていたニワトリ胚線維芽細胞用の細胞培養実験方法を試みたが、幹細胞様細胞はこの条件では培養出来ない事が明確になった 。研究遂行上、幹細胞様細胞での細胞培養を確立する必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
リボソーム内のリプログラミングドメインを同定するために、精製した大腸菌リボソームの大・小サブユニット用いて細胞塊形成実験を行い、細胞塊形成能が各々のサブユニットに存在するのか、またはリボソーム複合体としての構造が必要であるのかを明らかにする。 ニワトリ胚尾部に存在する幹細胞様の細胞を単離する過程において、幹細胞様細胞での細胞培養確立しなければいけない。
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[Journal Article] Ribosome incorporation into somatic cells promotes transdifferentiation towards multipotency.2018
Author(s)
Ito, N., Katoh, K., Kushige, H., Saito, Y., Umemoto, T., Matsuzaki, Y., Kiyonari, H., Kobayashi, D., Soga, M., Era, T., Araki, N., Furuta, Y., Suda, T., Kida, Y, and Ohta, K.
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Journal Title
Scientific Reports,
Volume: 26
Pages: 8(1):1634
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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