2018 Fiscal Year Annual Research Report
Molecular mechanism for the acquisition of multipotency by ribosome
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16H04795
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
太田 訓正 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 准教授 (90244128)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 淑子 京都大学, 理学研究科, 教授 (10183857)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | リボゾーム / 多能性獲得 / リプログラミング / ヒト癌細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究実施計画として、リボソーム内のリプログラミングドメインの同定を試みた。 トップダウン実験として、精製した大腸菌リボソームの大サブユニット、小サブユニット、並びにリボソームRNAを用いて細胞塊形成実験を行い、細胞塊形成能が各々のサブユニットに存在するのか、リボソームRNAでだけで形成するのか、またはリボソーム複合体としての構造が必要であるのかを明らかにする。 ボトムアップ実験として、大腸菌リボソームを構成する個別のタンパク質とリボソームRNAの組み合わせによる細胞塊形成能を調べる。個々のリボソームタンパク質の発現ベクターは、ナショナルバイオリソースプロジェクト(遺伝学研究所)より入手済みである。個々のタンパク質はHisタグが付与されていることから、Hisタグカラムを用いてタンパク精製を行った。予備的な実験では、これらのタンパク質の中に細胞塊形成の活性を持つものが見つかっており、今後さらなる解析を進める。 「リボソームとリプログラミングドメインの癌細胞への影響」 我々は、ヒト癌細胞(肺癌、乳癌、大腸癌、肝臓癌、)でさえ大腸菌由来リボソームを取り込むと、細胞塊を形成し、その増殖が完全に抑えられることをシャーレ内で見出している(未発表データ)。さらに、癌細胞にリボソームを取り込ませ、免疫不全マウスの皮下に細胞移植を行い、数週間後に腫瘍の直径や体積を計り、生体内における腫瘍形成抑止力を検討した。現時点では、残念ながらリボソームによる癌細胞の増殖抑制は観察されていないが、今後は、移植前にリボソームを癌細胞に取り込ませ、腫瘍形成時にも数カ所にリボソームを投与することにより、その効果を検討する。今までの正常細胞を用いた研究で得られた実験結果をヒト癌細胞にも応用することにより、その細胞周期制御機構や細胞増殖停止機構を明らかにする。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] The hepatokine Tsukushi gates energy expenditure via brown fat sympathetic innervation2019
Author(s)
Wang, Q., Sharma, V.P., Shen, H., Xiao, Y., Zhu, Q., Xiong, X., Guo, L., Jiang, L., Ohta, K., Li, S., Shi, H., Rui, L., and Lin, J.D
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Journal Title
Nature Metabolism
Volume: 1
Pages: 251-260
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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