2018 Fiscal Year Annual Research Report
How to avoid self-fertiliization: clarifying its evolution
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16H04837
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
酒井 聡樹 東北大学, 生命科学研究科, 准教授 (90272004)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧 雅之 東北大学, 学術資源研究公開センター, 教授 (60263985)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 自殖 / 近交弱勢 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、以下もモデルの解析をさらに進めた。 近親交配の効果を考慮した、自家不和合性の進化のモデルを構築する。そして、配偶体型および胞子体型それぞれについて、1)自家和合性の集団に自家不和合性の遺伝子が侵入する条件(初期進化の条件)、2)自家不和合性の集団に、自家和合性の遺伝子が侵入できない条件(維持条件)を調べる。解析では、近親交配の影響および、雌雄異熟・雌雄離熟の状態に依存した、自家花粉の受粉率・他個体への送粉率の違いを考慮する。これらに依存して、初期進化および維持の条件がどう変化するのかを見る。これらの解析により、「1)雌雄異熟 2)雌雄離熟 3)雌雄異熟かつ離熟 4)雌雄異熟も離熟もなし」という四つの状態と、「1)配偶体型 2)胞子体型」の自家不和合性の二つとが、どのような組み合わせで進化しやすいのかを明らかにする。 数理モデルは、解析的なものとシミュレーションの2つを開発する。解析的なモデルでは、連続した2世代間での遺伝子頻度の変化を見る。そのため、近交弱勢の進化は考えない。すなわち、有害遺伝子の除去や新規有害遺伝子の出現の影響は考えない。シミュレーションモデルでは、近交弱勢の進化も取り入れて、長期に渡る遺伝子頻度の変化を見る。 近交弱勢が、花への食害と花の防御に対してどのような影響を与えるのかも解析した。その結果、事前防御はほとんど行われなくなることを見出した。 近交弱勢が、花の蜜分泌に与える影響も解析した。その結果、訪花者による連続訪花を避ける現象に影響を与えていることが解明された。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)