2019 Fiscal Year Annual Research Report
ウイルス耐病性責任遺伝子を用いた天然魚における遺伝子選抜育種技術の開発
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16H04970
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
坂本 崇 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (40313390)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ヒラメ / リンホシスチス / 耐病性 / ゲノム / 育種 / 遺伝子 / 養殖 / 選抜 |
Outline of Annual Research Achievements |
(実験項目1)天然魚(ヒラメ稚魚)を用いたリンホシスチス耐病性遺伝子候補の相関解析 3ヵ年にわたって京都大学舞鶴実験所で採捕された天然魚(ヒラメ稚魚)を用いて、リンホシスチス病人為感染実験を実施したサンプル合計33尾(発症個体:25尾、非発症個体:8尾)について、リンホシスチス耐病性遺伝子候補内に存在するSNPと耐病性形質との相関解析を行った。各個体の耐病性遺伝子候補のゲノム領域をPCR増幅し、そのPCR増幅産物を次世代シーケンサーで解析した(ターゲットリシークエンス法)。一部の個体については、PCR産物をクローニングし、サンガー法で塩基配列を入手した。次に各アリルのアミノ酸配列情報を用いて近隣接合法と最尤法の2つの手法によって分子系統樹を作成し、非発症個体のクラスターを検出することを試みた。その結果、非発症個体(6個体)のクラスターが検出された。その6個体中の4個体に共通する特有なアミノ酸残基があることが明らかになった。 (実験項目2)リンホシスチス耐病性形質の候補責任遺伝子を用いて選抜された天然親魚の次世代集団を用いた連鎖解析 (2-3, 2-4)遺伝子選抜された天然魚から作出された次世代集団の人為感染実験と連鎖解析・・・・・・人為感染実験に用いるウイルス濃度を2区設け、各区50尾程度で感染実験を実施した。人為感染実験を実施した解析家系の各個体からゲノムDNAを抽出し、各個体の表現型(発症・死亡/非発症・生残)と耐病性系統と同一の配列の保有の有無(遺伝子型)との関連性を連鎖解析した。人為感染実験中の機器トラブルによる事故などがあり実験期間が短縮され、発症個体が十分に得られない中での解析となった。今回の連鎖解析では、目的とするSNPとの関連性は明らかにならなかった。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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